#32 本屋大賞に参加する
昨日の地震、あんなに長く大きめなのは久しぶりすぎてめちゃめちゃ怖かった。
情けないことに震えてしまって何もできず。
もっと大きいのがきたらわたし絶対動けなくなるなと思いました。
備えも足りない気がするし、結局わたしは10年前の東日本大震災から何も学んでいないということを突きつけられました。
ダメだぁ。いい機会だから一から見直しですね。
さて気を取り直して今週は1年に1度の本屋のお祭りが近づいているのでそちらを。
今や日本で1番本が売れるイベントと言えば、誰もがこれを思い浮かべるんじゃないでしょうか。
そうです、全国の書店員の1番売りたい本を決める文学賞 “本屋大賞“ です。
みんなが知ってる賞なんですが、意外と知られていないのが新刊を扱う書店で働いてる書店員ならアルバイトでもパートでも誰でも投票に参加できるということ。
各書店によって参加許可を取らなければならなかったり、実名では投票できなかったりすることもあるかもしれませんが、匿名で投票することも可能なので基本的には本当に誰でも参加できます。
それならば、わたしも今は正真正銘新刊書店員パートの身ですから参加しないという手はないでしょう。
ということで今回1次投票からしっかり参加させていただいております。
1次投票は年末までにその年に出た新刊小説の中で(文庫化は不可)3冊まで、面白かった本、売りたいと思った本に順位と推薦コメントをつけて応募します。
それを(細かい点数が違うかもしれませんが)1位は3点2位は2点3位は1点と点数にして数え、点数が多い順に10点の作品がノミネート作となり、2次投票に進みます。
参加している書店員にとっては2次投票が恐ろしく大変でここからが正念場、そして最もやりがいのある部分でもあるのですが、10作品全て読んで全てにコメントをつけ3位まで順位をつけて期日までに送るのです。
これはもちろん参加自由なので、1次投票だけの参加でもokなのですが、1年に一度のお祭りですし、普段読まない小説が読めるのでできれば参加したいと思っていました。
でもわたしは普段から新しい日本の小説はあまり読まないし、もちろんなんですけど全部自腹で買わなければ読めないのです!
ノミネート作が発表されて、やっぱり……
わかってたけどこれは無理だなと思いました。
だって、すでに読んでたのが『推し、燃ゆ』一作だったんですもの!!
あ、ちなみに今年のノミネート作はこちらです。
後9冊買うことはちょっと不可能だったので、あきらめようと思っていました。
でもそんな時にネットギャリーというものがあることを知って、詳細を知れば知るほどこれは本屋大賞二次投票にぴったりでないかと!
どういうものかというと、ネットギャリーというサイトに登録されている本は電子ゲラ(発売前にプロモーションとして読ませてくれる全文章)になっていて、申請してそれが通るとダウンロード可能になって読めるというシステム。
読んだらできる限り出版社にフィードバックを送ることになっている。
出版社さんの方もやはり読んでもらって投票してもらった方がよいわけで、おそらく普通はここに登録されている本は発売前のものが多いのかと思うけど、本屋大賞ノミネート作はほとんどがこのネットギャリーでゲラ申請できることになっていた。
こちらは出版関係者じゃなくても一般の方も無料で登録できるようなので、興味がある方は登録してみても良いかもしれません。
わたしは肩書き書店員だからなのか、全ての本の申請が無事通って今生まれて初めて電子で小説を読んでいる次第なのであります。
最初に言っておくとわたしは紙の本が好きですが、アンチ電子書籍というわけじゃなく、どちらもいいところがあるし適応適所両方便利に使えたらよいのではないかと思っています。
でも今のところ電子で読むことはあまりないので、電子書籍リーダーは持ってないです。
だから当然スマホで読んでおります。
これがねー目が疲れる……
シパシパするんです。
シパシパって擬音の意味がすっごくよくわかります。
誰が考えたのてんさい。
あと、もう一回ちょっと前に戻って読み直したいとか、あのあれなんて書いてあったっけ?とか前に戻りたいとき不便じゃないですか?
何かそれは機能があるんでしょうか。
その辺ビギナーすぎてよくわかっておりません。
でもその他はページめくるのもスムーズだし、言葉の意味や読み方をすぐ調べられたり、便利だなーと思うところもたくさん。
そして何よりカバンが軽い!
いつも重い本を2冊は入れてるのをスマホだけですんじゃうのですから。
わたしの肩に優しい電子です。
さて現在ノミネート作5作品読み終わりました。
順調にいけば今月中に読み終えて投票できそうです(投票期限は今月末)。順調にいけばですけど。
今年は翻訳部門も発掘部門も無事投票しました。
どの作品が大賞に輝くのか、またたくさんの人がその本を求めて本屋さんに来てくれるのを、楽しみに待ちたいと思います。
いただいたサポートよい本屋を作っていくために大切に使わせていただきます。サポートしていただいた方にはもれなくわたくしの心からのスマイルを送らせていただきます!念をこめて。