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歌集を読む

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歌集を読んで評を書いています。
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#歌集

鈴木智花『いつか骨まで海になるまで』

鈴木智花さんの歌集『いつか骨まで海になるまで』を拝読しました。 印象に残った歌を引きます…

もくめ
1か月前
3

なべとびすこ『クランクアップ』

なべとびすこさんの『クランクアップ』を拝読しました。 印象に残った歌を引きます。 上の句…

もくめ
1か月前
5

堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』

堂園昌彦さんの『やがて秋茄子へと到る』(港の人)を拝読しました。 印象に残った歌を引きま…

もくめ
2か月前
4

岩倉曰『ハンチング帽のエビ』

岩倉曰さんの『ハンチング帽のエビ』を拝読しました。 印象に残った歌を引きます。 あるある…

もくめ
2か月前
6

笹井宏之『えーえんとくちから』

以前に、短歌にまつわる本を紹介するビブリオバトルに参加しました。 ビブリオバトルは、誰で…

もくめ
3か月前
23

服部真里子『遠くの敵や硝子を』

服部真里子さんの『遠くの敵や硝子を』(書肆侃侃房)を読みました。 印象に残った歌を引いて…

もくめ
3か月前
4

杉﨑恒夫『食卓の音楽』

杉﨑恒夫さんの『食卓の音楽』(六花書林)を読みました。 印象に残った歌を引いていきます。 「背広」ということは恐らく、主体は会社勤めでしょう。 休みの日でしょうか。 背広は風に乗り、影が楽しげに踊っています。 悔いのない人生を歩んでいる人はまれです。 「あの時、別の道を選んでいたら今ごろは…」と夢想してしまうことは、誰にでもあるのではないでしょうか。 主体も、時々過去を振り返っては、苦い思いをしているのだと思います。 でも、そんなことは関係なく、主体が着ていたはずの背広の

寺山修司『寺山修司全歌集』

寺山修司さんの『寺山修司全歌集』(講談社学術文庫)を読みました。 印象に残った歌を引きま…

もくめ
3か月前
7

『胎動短歌 Collective vol.4』

『胎動短歌 Collective vol.4』を拝読いたしました。 「胎動短歌シリーズ」は歌人のみならず、…

もくめ
5か月前
11

川野里子『ウォーターリリー』

川野里子さんの『ウォーターリリー』(短歌研究社)を拝読いたしました。 この一冊全体を通し…

もくめ
5か月前
9

大塚亜希『レインドロップ』

大塚亜希さんの第一歌集『レインドロップ』(旭図書刊行センター)を拝読いたしました。 人生…

もくめ
6か月前
3

山階基『夜を着こなせたなら』

山階基さんの第二歌集『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)を拝読いたしました。 印象に残っ…

もくめ
6か月前
4

杉崎恒夫『パン屋のパンセ』

杉崎恒夫さんの歌集『パン屋のパンセ』(六花書林)を拝読いたしました。 印象に残った歌を引…

もくめ
6か月前
6

蝦名泰洋『ニューヨークの唇』

蝦名泰洋さんの歌集『ニューヨークの唇』(書肆侃侃房)を拝読いたしました。 印象に残った歌を引きます。 巻頭を飾る一首で、帯にも紹介されています。 この歌をX(旧Twitter)で見かけた時に、「この歌集をいつか読まねば…!」と思いました。 きっと子どもはこの世からいなくなろうとしているのだろうと思いました。 その子ともを引き止めるわけではなく、ただあいさつをする。 「さよならみたいな青いハロー」ってなんでしょうね。とても惹かれるフレーズです。 明るくて、みずみずしくて、でも