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百年俳句賞を読んでゆく(都度更新)

ツイッターで呟いたものの転載なので無理やり、ちぐはぐさがありますがご了承下さい。
それからスマホからだからなのか、リンクがうまくナニしてくれないみたいでスミマセン。
あと掲載順は読んだ順です。悪しからず。
なお、私自身は応募しておりません。

●「夢なら覚めてほしい」千住祈理 

16「まどろみに霜喰むような名をつけて」コレだなあ。あと1、2、12、20、35、43、44辺り。29の季重なりは前後の句との関係かな。エンターティナー千住さんらしい連作で愉しませて貰いました。

●「添ひ寝して」恩田富太

連作を閉める50「願わくは花陰に虎と成果てむ」ですねえ。1、2、表題句25、33、など。気になったのは「願わくは」は「願はくは」では?あと18「〜醒めてをゐる」は「をる」
若しくは「ゐる」では無い?

●「四則」夜行

28と迷ったが5「谷折りは小さきくらがり栗の花」ですねえ。24、28、31、41、46、48など。45「たこ焼き」個人的には「焼きそば」の感じだがやっぱり距離感的に「たこ焼き」のがよいか。

●「虫食ひの龍」水野大雅

38と迷うが10「くちづけや紅葉潜れば闇に餓ゑ」だなあ。1、2、3、6、30、35、36など。

●「音は瀧」本野櫻𩵋

4「天瓜粉ほのと香れる葬儀かな」だなあ。2、9、19、24、27、48など。

●「逢へば」日向美菜

47「手をとればスケートゆつくりと終はる」だなあ。それがあって最終50「毛布かけ直せば細き手の握る」。全体的に手の感覚が多い気がする。他1、7、12、15、22、28、32、48など。淡い、フィルムで撮ったよう作品。

●「溺れておいで」舘野まひろ

25「冬蝶や画廊に父を忘れゐる」だなあ。13、16、23、34、47など。7「おおきな」は「おほきな」
9「向う」は「向ふ」では?気になった48「星くづ」調べると無数の星以外に恒星が作る元素の意味もあり成程。

●「おしやべり」楠本奇蹄

23「ゆふやけや老画家の半身は湖」だなあ。1、14、15、16、21、40、42など。

●「起こしたバイクに跨る」菊池洋勝 

26「ゲルニカのTシャツで逃ぐ梅雨末期」だなあ。9、16、18、36、37、49など。2「賑わい→賑はひ」36「いまわ→いまは」敢えてと思うが季語含む同じ語の多用、かな止めの多さなどがどう取られるか。

●「定点観測」春野温

1「醒めたのち一重の薔薇を教わりぬ」だなあ。6、12、18、26、27、32、38、40など。1「教わ→教は」24「響きこと→響くこと?」37「傷心の心」は敢えて?40「患ゑば→患へば」45「合う→合ふ」50「抱ゑて→抱へて」

●「モラトリアム万歳」こっぺぱん

39『タオルには二人の呼吸夏の雷』だなあ。13、22、32、42、47、49など。平明で爽やかな句が並ぶが季語、季節の並びをスルーして対句的に物語的に編むという攻めが選考でどう捉えられるか。

●「カラフル」佐藤香珠

13『セロ弾きのゴーシユの猫背大西日』だなあ。21、26、41など。やかなけりを使わず一物仕立多めで編んでる。描写の重なりや説明的なのが多く、字余りも韻律が重たい感じがする。26西瓜は秋。35秋虫もヘンかも。

●「サインポール」藤 雪陽

4『ゲルニカの五層目を鳴く蠐螬』だなあ。3、14、15、24、25、42、44など。21「さくらこ」がわからない。9「トラベラーリット→トラベラーリッド?」18「嫌い→嫌ひ」45「なろう→ならう 付き合い→付き合ひ」

●「準備室」ばんかおり

49『少年に金属の香や黄砂降る』だなあ。3、6、10、16、18、23、25、30、32、45など。一句一句の質、連作としてのバランス、纏まり。

●「双眼鏡」板柿せっか

44と迷ったけれど47『河原鶸ルビ振るやうに降るやうに』だなあ。4、5、8、9、27、32、43、49など。

●「液体」まんぷく 

32と迷うが44『鷹の歌夜明けは空に収まらず』だなあ。18、21、34、37、38など。季節の並びがバラバラなのは意図的?1「ょ」5「ゃ」22「ざかい→ざかひ」24「かを→かほ」36「合え→合へ」49東北忌は意見分かれる所。

●「揺蕩ふ」平原陽子

48『かなしみが蟹の姿で来る夜明け』だなあ。16、18、20、21、24
など。43「向いており→をり」46「まう→もう」

●「呼んでゐる」大橋弘典

44と迷ったが6「蟷螂に燃えきる蝋のごとき!「呼んでゐる」大橋弘典貌」だなあ
1、13、14、18、33、36、44など。

●「沖縄点描」金澤健

11「約束の時間過ぎてもまずシャワー」だなあ。4、17、31、38、44、50など。47「終ふ」→「終う」

●「近くなる」諸星千綾

48と迷うが25「図面から翼が消えて夏に入る」だなあ。1、4、16、27、32、39、40など。

●「ゆきずり」川又 夕

34「こめかみに前世の記憶夏の波」だなあ8、16、29、33、35、41など。20「終えかた→終へかた」

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