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低容量ピルを2年服用して

学歴コンプレックス

2年前の4月頃、学歴コンプレックスを抱えていた私は新年度から大卒の新社会人が入社するという事実からどんどん不安が広がって会社内でしゃがみ込むほど涙が止まらず、早退してしまった。
会社の先輩や上司達は貧血だろうという事でその場は治ったが、帰路の電車内でも涙は止まらず直後に精神科へかかった。

精神科

大丈夫だと自分で声に出して言い聞かせて、猫背を治して、カウンセリングをつけるなど先生はたくさん工夫を施してくださった。
しかし、結局のところ「自分で治ろうと思わないと治らない」とのことだった。
正直これが治ったところで自分はこの先を生きたいのか、生活を続けたいのかわからなかった。
正社員で手取り13万円の私には精神科のカウンセリング1回8500円はとても高く感じられた、こんなお金があったら漫画買って楽しく過ごせんじゃん。それで良いじゃんと思うとなぜか治るような気がした。

婦人科

同年4月ら生理痛と倦怠感とと気分の落ち込みが激しく、会社を休んだ。前々から生理痛や生理前の感情の起伏が激しくなる事が気になっていたので家に着いてすぐ婦人科へ予約の電話をし、受診する事になった。
家には妹が居たので、生理痛で会社を休んだことを知られたくなかった為電話口で「腹痛がひどくて」と受付の人に事情を説明したが「ここは婦人科ですが、腹痛であれば内科の方へ」と言われてしまった事が少しショックだった。生理でも子宮以外の内臓が痛くなることもあるのにな……。とも思ったし〝生理痛〟とか〝女の子の日〟以外でもっと伝え方があればなとも思った。

婦人科はかなり待ったが丁寧にカウンセリングをしてくださり、低容量ピルを処方される事になった。
生理痛以外の症状で、感情が乱れやすい事も伝えたら「それもホルモンバランスが関係してる場合が多いので、多少は良くなるかと思います」というような内容の説明を聞いた。

感情と創作①

その頃の私は絵を描く事が趣味だったが、それに繋がるのは自分自身の感情の乱れから来るものを絵に残しておきたいという気持ちからだった。

ピルを飲んで、この感情の波も穏やかになり、何もやる気が出なかったらどうしよう。
この、頭の中でずっとしている会話や討論が終わってしまったら自分は自分でなくなってしまうのではないか、それはホルモンは関係なくて自分自身の性格なのではないか、など思った。
一番最後の〝自分自身の性格の問題〟なので感情の波がそこまで鎮まることは無いだろうと思い、ピルを服用する事にした。

2023年現在

現在処方され、服用しているのは〝フリウェル®︎配合錠ULD「あすか」〟という、月経困難症の治療薬だ。
飲み始めは軽い違和感程度の頭痛や内臓の圧迫感のような気持ち悪さがあったので就寝前に飲むようにしている。
寝る前に歯を磨くように生活のルーティンに組み込んでしまえば毎日継続して飲むことは苦ではなくなった。個人的にアドベントカレンダーのような達成感もあった。

良かったこと

  • 毎月いつ生理が来るかわかる
    (休薬期間の2日か3日目には必ず生理が来るので、プールなどの予定が確実に決めやすくなった)

  • 感情の乱れがほとんどなくなった
    (たまにあるが、寝不足だったり体が疲れているとなる事が自分でわかるようになり、コントロールできるようになった)

  • 急に生理が来るかも!?という心配がなくなった

  • 夜になると熱が出るなどの症状がなくなった(ホルモンバランスの乱れだった)

  • おどおどする事が減った

デメリット

  • 生理痛は普通にあるので市販薬を服用する

  • 毎日飲まなくてはいけないので急に泊まりの予定が入る場合などは持ち歩いていた方がよかった

  • 母からは理解が得られなかった

  • 定期的に婦人科に行かなければならない(このときカウンセリングも毎回受けられるのでメリットではある)

他人からの理解

他人と表記したが、母親からの理解があまり得られなかった。というのも母は自然派を謳っているものを選びがちで食品添加物などを避けるような思考の持ち主だ。20歳以上歳が離れているのもあり、その世代の多くの人にはあまり良いイメージを持たれていないのだろうか。
ただそれは、その物に対する知識や見解が狭く昔から変わってないと思われているからではないかと思う。
塩が摂り方によっては毒になるのと同じようなものだと思う。
高校生の時にアルバイトを始めた時もそうだったが、自分で判断できる歳になったら勝手に自分で決めて行動してしまう性質だったので私は服用することにした。

感情と創作②

年賀状を描こうとか絵を描こうとか思った時に全く描きたいものが思いつかなかった。①で述べたように私の創作物は主に負の感情からできるものだった。好きな人が可愛い子と付き合ってたときとか同じ女に別の彼氏を寝取られたときとか。そういう大きいショックを創作にぶつけていたが、自分が思春期じゃなくなったのかピルを服用して感情が落ち着いてしまったせいなのかは分からないが、そういう意欲が湧く事が極端に減った。
趣味が無くなってしまったような、楽しかった事がなんだったのか分からなくなってしまったような寂しさと自分が無くなるような焦りがあった。今でもそれは続いている。

これから

昔そうできたように生活の小さいことと呼ばれる一瞬の出来事に楽しさを見出すしか今後の人生をたのしく有意義に過ごせる方法は無いのでは無いかと思う。
日々感じたことを風に飛ばされないようにここに綴っていきたい。

拙く、長文となりましたがここまで読んでくださってありがとうございました。
それではまた

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