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LINEを2台持ち運用する際に困った事

現在、AndroidとiPhone SE2+Apple Watch 3 (Cellular版)の2台持ちで運用しているのですが、複数端末で利用出来るメールや電話、Twitterなどとは違い、LINEは複数端末での運用がとても不便だという事が分かって来ました。今回はその辺りの話を書きたいと思います。

1. そもそもLINEにログイン出来るスマホは1台のみ

割と有名な話ですが、LINEは複数台でのログインが出来ません。例外としてiPadやApple Watch、PCなどはスマホでQRコードを読み取ってあげれば同時ログインが可能ですが、定期的にスマホで認証しないとログアウトされて使い続ける事が出来ません。

これを解決するには、LINE Liteという新興国向けのLINE公式アプリをAndroidにインストールする必要があります。このLINE Liteというアプリを使えば通話もトーク(チャット)も、スタンプもiPhoneのLINEアプリと同時に使う事が出来ます。(※iPhone用LINE Liteは存在しません)

ただし、このLINE Liteは日本向けには公式に公開されていないので、ストアではなくインターネットから野良apkをダウンロードし、提供元不明のアプリを許可した上でインストールしなければいけません。インストールの難易度が少し上がる上に、セキュリティの問題が高い為、そもそも万人にはオススメ出来ません。まずこの部分が大きなハードルかと思います。

昔と違い、LINEは連絡手段の重要なインフラとなりつつあります。スマホの複数台持ちも昔ほど特別ではなくなったと思いますので、是非、複数端末での受信が出来る様になって欲しいものです。もしくは自動転送でも構いません。


2. Apple Watchが着信通知をしてくれない

Apple Watchには専用アプリがあり、Cellular版だと単独で通知を受信する事も出来るのですが、LINE通話の場合、Apple Watch上で着信の通知をしてくれません。(画面は出てるが、バイブが動いてくれないので気付かない)

私の場合は、iPhone側で『iPhoneの基本通話と統合』を『OFF』にする事で、Apple Watchでも着信の通知がバイブで通知されるようになりました。ただこの設定に変えると、iPhone側で受話をする際にログインが必要になるので、必ずしもオススメ出来る方法ではありませんが。

せっかくApple Watch専用アプリがあるのに、これはとても残念な仕様です。普通の通話よりLINE通話の方が圧倒的に利用頻度が高いので、これはきちんと動くようにアップデートして欲しいものです。

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3. Apple Watchで通話が出来ない

Apple Watchでは、残念ながらApple Watchでは通話をする事が出来ません。これはiPhone経由でもスタンドアロンのモバイル通信でも関係なく出来ません。

Apple Watchの電話機能はスゴく便利なので、是非LINEでも通話出来る様になって欲しいです。これがあるだけでLINEの利便性が格段に上がるので、開発者の方、ぜひよろしくお願いします。


4. LINE Liteの機能制限

LINE Liteは新興国の低価格スマホ向けアプリなので、機能がかなり制限されています。通話やトーク、スタンプ、写真や動画の投稿は出来ますが、以下の機能が使えません。

・ クロネコヤマトの再配達依頼など、リッチな表示がまったく見られない
・ GPSを使った位置共有が出来ない
・ アルバム機能がまったく使えない(アップロードも閲覧も出来ない)
・ 写真や動画の編集
・ QRコード読み込み(ユーザ追加・Apple Watch・iPadなどのログイン)
・ トークのクラウドバックアップ

常に2台持ち歩いている方は、iPhoneのLINEアプリで操作すれば問題ありませんが、私の様に休日はiPhoneは自宅に置いて、AndroidとApple Watchだけを持ち歩く様な方では不便に感じるかもしれません。

特に位置共有は出先で地味に使うので、これくらいは付けて欲しかったです。もしくはApple Watch単体でこれが使えるようになるとスゴく便利になるのですが。残念です。

また地味に怖いのがQRコードでのApple Watch認証が出来ない事です。GPS版だろうがCellular版だろうが、一定期間でログアウトされてしまうので、出先でログアウトされると、Apple WatchでLINEの通知を受け取る事が出来ません。これもApple Watch側の仕組みの方が残念だと思います。

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▼ 左がiPhoneのLINE画面、右がAndroidのLINE Lite画面。
 LINE Liteではボタンが出てこないのでリンク先へ飛ぶ事も出来ない


5. LINE PayやLINE OUTも使えない

LINE PayやLINE OUTといったアプリもLINEアプリのログインに依存するので、LINE LiteでログインしているAndroidでは使う事が出来ません。せっかくスマホを使っているので、せめてLINE Payくらいは別の端末でも使える様にしてもいいと思うのですが。


6. まとめ

今回は、これまで書いて来た記事の続きと同様に、『AndroidとiPhoneの2台持ち運用をする際の問題点』という視点で、LINE使用時の不便な点をまとめてみました。

過去いろいろあった事もあり、LINEは1台のスマホで使うという事が大前提となっていますが、今の時代、メールも複数端末で受信出来ますし、電話もeSIMで同時着信が出来る時代です。

そんな中、1台の端末に縛られる今のLINEの仕様は、正直言って、非常に使い勝手が悪いと思います。上に書いた問題点も、ほとんどはLINEアプリが1台でしか使えない事が原因です。

今は指紋認証や顔認証もありますし、LINE PayなどLINE以外のサービスもたくさん増えてきましたので、ぜひ複数端末で使えるように改良して貰えたら嬉しいなと思っています。


正直、スマホの複数台運用や、Apple Watchをスタンドアロン運用しているような方は、まだそれ程多くないかもしれません。

ですが、メールや電話に変わり、日本の通信インフラとなりつつあるLINEですので、ぜひこれからは、こういったマルチデバイスを想定したアップデートが積極的に行われる事を期待したいと思います。

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