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Apple Watchをスタンドアロン運用してみたけれど・・・

以前の記事でiPhoneとAndroidの2台持ち運用を始めた事を書きましたが、今回はAndroidとCellular版(セルラー版)Apple Watch 3だけで日常運用した際の困った事を書いて行きたいと思います。

1. 通知が来ない

一番最初につまずいたのが、スタンドアロン(=iPhoneを家に置いて、Apple Watchのモバイル通信だけで通信を行う)に自動で切り替わってくれないという問題です。

通知が来ないなと思ってコントロールセンターを表示してみると、左上のマークが『通信なし』の状態に。しばらくそのまま放置しているとアンテナマークに相当する●(丸マーク)が表示されるようになりました。どうも接続先の切り替えがあまりお得意ではないご様子。。。

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▼モバイル通信の場合は、左上がiPhoneマークから●●●●に変わる

これを避ける為にはフェイスにモバイル通信のアイコンを配置すると良いみたいです(自分の場合は)。多少ラグはありますが、こうしておくと画面操作しなくても、きちんと通信が切り替わってくれていました。

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▼上:元々設定していたフェイス
▼下:左下にモバイル通信のアイコンを配置。モバイル通信に切り替わるとWi-Fiマークから電波強度の表示に変わる

2. 電波が弱い

当たり前と言えば当たり前ですが、Apple Watchは本体が小さいからか、電波の受信感度があまりよくありません。スマホ側がMAXでも、Apple Watch側は2本や1本(MAXは4本)である事はザラです。

これで困るのが、山の中や沿岸部、地下など電波の入りが悪いエリアです。スマホが1~2本と弱いエリアの場合、Apple Watchが圏外になってしまっていました。そういったエリアで日常的に運用される方のスタンドアロン運用は、なかなか難しいでしょう。

3. SMS(ショートメール)の返信が出来ない

正しくは、定型文の返信は可能です。またSiriの設定さえしていれば音声入力は可能らしいです。

ただSMSは仕事関係でしか使わないので、音声入力で変なメッセージ送られると困るし(AndroidのLINE返信で何回か失敗した事がある)、定型文では不十分な事が多いので、あくまで受信専用と考えた方が良さそうです。

私は仕事に行く時はiPhoneも持って行くので、返信はiPhoneからするようにして回避しています。なのでSMSの送信が多い方のスタンドアロン運用は難しそうです。

4. 電話は意外と使えるけど

Apple Watchのマイクは結構優秀なようで、イヤホンマイクを使わず単体でも充分会話が可能です。もちろん屋外の場合はダダ漏れになってしまうのでイヤホン推奨ですが。

問題はバイブが弱すぎて着信に気付きにくい事でしょうか。強でも弱いのでもう少しアピールして欲しいなと。バイブパターンも正直分かりにくいです。

また電話(連絡先)アプリは、正直使いにくいです。フリガナ順で並んでいるので、事前に連絡先(=電話帳)をきちんとメンテナンスしておかないと、使い勝手が悪くて仕方がありません。

UXがシンプル過ぎるのもなかなか難儀です。下図が連絡先アプリで名前をクリックした後の画面ですが、これだとどの電話番号に掛かるかまったく分かりません。

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▼左上の電話のマークを押すと発信する。複数の電話番号が登録されている場合は、選択画面が出るが、ない場合は発信してしまうのでちょっと怖い

実は、電話番号が複数ある場合は、電話のアイコンをタップすると、電話番号と名称が出てきて選択が出来ます。一方1つしか登録されていない場合は、タップすると発信される上に、電話番号が表示されません。タップしたらどうなるかは運次第?なのは、ちょっと不親切かと。

なので、あくまで着信時の名前表示用であり、発信はオマケという事だと思います。

そういう意味では、Apple Watch単体で発信するのはあまりオススメしないので、電話を掛ける事が多い方はスタンドアロン運用は諦めるか、2台持ちの方のスマホを使うほかないと思います。

5. LINEがとにかく不便

1ヶ月ほどスタンドアロン運用していて一番の問題がこれです。正直SMSや電話なんてそれ程使わないので、日常生活にあまり影響はありません。

ただLINEは違います。メール・電話に代わって、日常のほぼすべてのコミュニケーション手段がLINEに依存しています。そうなってくるとLINEの使い勝手が大きなウエイトを占めてきます。

結論から言うと、かなり機能に制限が出てくる事が分かりました。ですので、この制限を許容出来るかどうかにすべてが掛かってくると思います。

ただこの話、Apple Watch云々と言うより、AndroidとiPhoneの2台持ちが可能かという所に深く繋がってくる内容です。その為、これについては次の記事に細かく書いて行きたいと思います。

6. まとめ

こうしてまとめてみると、Apple WatchのCellular単独運用はおまけに過ぎず、常時単独運用は想定されていないと言う事がよく分かります。当たり前ですが、あくまでもiPhoneを中心とした設計であり、補助的なデバイスに過ぎないという事でしょう。

ただはっきりと申し上げておきたいのは、メール通知や着信通知、TwitterのDM通知、LINE通知は単独でも届くので、スマートウォッチの通知機能としては『充分過ぎるくらい』の仕事をしてくれていると思います。


それでもこうして不満に思うのは、CellularモデルとしてGPSモデルより1万円も上乗せされる分の付加価値を求めてしまうからかもしれません。そういう意味では、マニアックな方にしかオススメ出来ない運用方法だと思います。

個人的には、スマホ2台持ちやスマホ大型化に伴って、スマートウォッチの『スマホ』の代替機としての役割というのは、今後求められていくのではないかなと思っていたのですが、それはガジェット好きの単なる妄想に過ぎないのかもしれません。

ともあれ私はもう少し、この運用を続けて行きたいと思います。



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