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echo studioを買ってみたので、困った話とかうーんと思った話とか。

ついに買ってしましたecho studio。正直買うかどうかずっと悩んでいたのですが、Amazonプライムデーでそこそこ安かったので、せっかくだからと買ってみました。

ネットで調べると意外と情報が少なく、見つけても賞賛記事・動画ばっかりだったので正直心配だったのですが、スピーカー欲しかったのと深夜のテンションで買ってしまいました。

買ってから数日経ちましたが、予想とは異なり、手放しに賞賛出来る物ではなかったのと、現在進行形で困っている事があるので、ネットの肥やしとして記録を残しておこうと思い、記事にしました。


1. そもそも何に使いたいと思ったか

本当はテレビを買い換えたかったんですが、お金がないのでホームシアターくらいなら買えるかなというのが発端です。ただサウンドバーは地味にお高いので、食指が伸びず保留にしていました。

そんな中、echo studioを2台繋いでホームシアター的に使っている記事をちらほらと読んでいたので、それもありかなと思っていました。ただ如何せんecho studioはお高いので、2台ならず1台さえも買うのを躊躇していたのですが、プライムデーで安かったので、これならいいかと買ってみた次第です。因みに1台だけ購入したので、良ければ次のプライムデーで買い足せばいいやという感覚で購入しました。


2. Fire TV 第3世代と繋いでみた

我が家では、今は亡き、ましかくのFire TV(第3世代)を使っています。日常的に、kodiというアプリで録画した番組を観たり、Diximアプリでnasneで録画した番組を観たり、dアニメストアで動画を観たりしています。

Fire TVというかAlexaアプリにはホームシアターという機能があり、対応するechoが登録されていれば、Fire TVとペアリングする事が出来ます。最近のechoであれば接続可能なようで、例えばEcho Dot 第4世代でも接続出来ます。

ただEcho StudioとEcho Dotなど、異なる種類のスピーカーと同時に使う事は出来ないみたいです。残念。なので私はEcho Studioを1台だけ繋ぐ事にしました。もう1台買うかどうかはこれからの活躍と値下げ次第かと。

最大2台とあるが、echo studioを選択するとecho dotが選択出来なくなってしまった


3. 新Fire TVリモコンがあると便利

シアターモードを使う上であってよかったなと思ったのが、新リモコンです。Fire TV 第3世代のリモコンは旧タイプのリモコンなので、音量ボタンが付いていません。なので、今回わざわざ買いました。

というのもシアターモードでは、リモコン経由でスピーカーの音量自体を変更出来るからです。なくても本体の音量ボタンや音声で変更は出来ますが、動画によって音量がバラバラなので、私はちょこちょこ音量調整をしたい派です。なので、座ったまま微調整が出来るこのリモコンは大変重宝しています。

今回の為にわざわざリモコンだけ購入。残念ながら割引対象外でした。


4. 光デジタル端子でテレビと繋いでみた

さて、このシアターモードですが、あくまでFire TVの音声のみWi-Fiで飛ばせる機能です。なのでテレビ自体の音量や、DVDプレイヤー、他のデバイスの音声をこの機能で飛ばす事は出来ません。

しかしecho studioには3.5mmアナログ端子だけでなく、光デジタル端子が付いています。すばらしい。アナログ端子と兼用なので、角形ではなくピン型の光端子を用意する必要がありますが、数百円で変換が買えますので、さほど困る事はありません。これを使えばテレビのスピーカーから音が出るものはすべてecho studioから出力する事が出来ます。

因みにアナログ端子ではなく光デジタルを使うメリットですが、音質の劣化を防ぐ事以外に、使い勝手と音量面のメリットがあります。

まず使い勝手についてですが、3.5mm端子はヘッドホン端子としてテレビに用意されています。そしてヘッドホン端子はテレビのスピーカーと排他設定(どちらかしか音が出ない)されている事が多いです。もちろんテレビの設定で両方設定出来る機種もあると思いますが、出来ない機種もあると思います。

一方光デジタル端子はというと、ホームシアター接続の関係もあり、本体スピーカーと同時出力可能なケースが多いです。なので、いちいち線を抜いたり挿したりしなくてもどちらから音を出すか選べるので、使い勝手が良いです。

次に音量面ですが、ヘッドホン端子は文字通りヘッドホンの為の端子なので、あまり出力の音量が高くありません。その為、echo studio側の音量もMAX近くにしなければならず、通知が来た時に心臓が止まる事必至です。

一方光デジタル端子は外部出力のための端子かつ無加工のデジタルデータという事もあり、音量が大きいです(大きすぎるとも言う)。その為、echo studio側の音量をそれほど上げなくてもそれなりの音量で再生が出来ます。

5. スマートスピーカーとして使いたい方は要注意

ただし、それでも動画やアプリによっては、50%ぐらいの音量にしなければいけないものもあります。これはシアターモードも光デジタル端子も同様です。

この状態でAlexaが喋るとどうなるか。めっちゃ音デカいです。心臓は止まりませんが、夜に喋られると少し迷惑な音量です。

実はこれ普通のEchoと他のデバイスをBluetooth接続した場合もそうなんですが、Alexaの音量が割と大きめ、外部デバイスの音楽が小さめなので、どっちかに合わせると、大きすぎる/小さすぎるという問題が発生します。

ですので、スマートスピーカーとして使うスピーカーはecho studioとは別に用意する事を強くオススメします。まあ、都度都度、音量調整すればいいだけですが、超絶面倒ですので、オススメはしません。

お願いだからAmazonさんには、Alexaの音量を独立して設定出来るようにしてもらいたいです。


6. ところで気になる音質は?遅延は?

音質がよいと大絶賛されているecho studioですが、正直個人的にはまあまあかなと言わざるを得ません。

音質はいいです。ただ低音が強すぎて割と音が籠もっているというか音の締まりがあまりありません。その代わり、中音域の楽器はとてもよく鳴ります。では人の声はというと、前に出たり、籠もったりと音源に左右されがちです。

恐らくこれは疑似サラウンド機能が悪さをしているのだと思います。因みにサラウンドを切ると、真っ平らな音になってこのサイズのスピーカーとは思えない残念なサウンドになるので、サラウンドは切らない方がいいです。

私は低音を-3にして、その代わり音量を少し上げる事で、バランスを取っています。低音大好きな人であればデフォルトでもいいと思いますが、木造賃貸で低音が大きいと、振動だけでご近所迷惑になりますので・・・・・・。

ですので正直な感想を言うと、音楽を聴く為なら、2万円台でもっといいスピーカーがあると思います。テレビや映画を観るという目的であれば、まあまあ実用的かなという音質です。少なくともテレビ本体よりは音が良いとは思いました。そういう意味では、割と満足はしています。

また遅延ですが、サラウンド設定のせいで若干遅れるものの、それ程気にはなりませんでした。これは光デジタル端子でもシアターモード(Wi-Fi)でも変わりはありません。

更にシアターモード(Wi-Fi)の場合は、Fire TV上でストリーミング設定がステレオ低・ステレオ高・マルチチャンネル高の3種類あり、音が途切れる場合はステレオ低(負荷最低)、Dolbyなどを使いたい場合はマルチチャンネル高(負荷最高)にするなど、環境に合わせた設定は出来るようです。

因みにマルチチャンネル高で使用していますが、音の途切れはありません。動画のストリーミング(バッファリング)が若干遅い気がしますが、それ程気になりません。やはり少なからずシアターモードが帯域に影響を与えているのかもしれません。気になる方は有線LANアダプタを別途購入する事をオススメします。

ただし、何故かkodiで再生する動画だけは0.6secの遅延が発生しているので、kodi上で再生の度に音声オフセット+0.6secを掛けています。地味に面倒なので、解決策を誰か教えて欲しいです。

斜めに撮ったので歪んでいますが、ステレオ低の説明文です


7. 光デジタル端子の注意点

上の内容を読んで、だったらシアターモードを止めてすべて光デジタル端子で再生すればいいじゃないかと思った方も多いと思います。が、残念ながらそれは出来ないんです。

シアターモードを設定した場合、スマホアプリ上でペアリングを解除しない限り、光デジタル端子からFire TVの音は出ません。(Fire TV以外の音は問題なく光デジタル端子から出る)

ただペアリングを解除するとリモコンからの音量調整機能が無効にされてしまいます。なので音量調整はテレビの光デジタル端子の音量設定をするか、echo studioの音量を直接イジる必要があります。UXだだ下がりです。加えて何故か、ペアリングを解除すると、イコライザ設定も消えてしまいます。

せめてリモコン連携だけ維持するか、Fire TV上で音声出力を変更出来る様にして欲しかったです。


これに加えてもう1つ、致命的な問題があります。何故かテレビを点け直すと、光デジタル端子からの音声が出なくなります。

テレビを点けて一瞬音が出るのですがすぐに消えてしまいます。線を繋ぎ直すと音は出るようになるのですが、テレビを点ける度に線を抜き差しする必要があります。これはあり得ないので、どこかに不具合報告を入れられないか、これから調べようと思います。因みにシアターモードの方は問題なく動作するので、echo studioの光デジタル端子側の問題のようです。(我が家には光デジタル端子入力のBluetooth送信機がありますが、そちらは問題なかったので、echo studio特有かと)

あと、これは個人的には問題点ではないのですが、光デジタル端子とシアターモードは同時再生可能になっています。なのでFire TVで何かを再生したままテレビにチャンネルを切り替えると、echo studioからは光デジタル端子のテレビの音と、Fire TVの音声の両方が出てきます。これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかはあなた次第です。


8. まとめ

正直いろいろな人に怒られそうな内容ですが、一個人としての感想と純粋に困ったポイントをまとめました。

音質に関しては人それぞれ好みがありますので、試せるのであれば試してから購入する事をオススメします。音質系はYouTubeで観ても参考にならないので困りますね・・・・・・。

少なくとも動画を観ている分には、今までよりもサラウンドや低音が響くようになり、サウンドバー的には活躍してくれているので、まあまあ良かったかなとは思っています。

因みに音質ではないですが、360°音が飛んでくれるので、座っている場所に限らず音が聞こえるのはメリットだと思います。

機能面に関しては、非常に勿体ないの一言です。Alexaアプリを含め、全体的に詰めが甘くてモヤモヤします。コンセプトも性能も機能もいいのに、ちょっと足りない事が不満のタネとなるので、勿体ない。是非、今後のアップデートを期待したいと思います。(されないと分かってはいますが)


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