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安心・安全!!

こんにちは!
今回は、福島県相馬市を代表する特産物の1つの『相馬牛』についてご紹介します!!

ネットで調べて分かることを説明していっても面白くないですし、そもそも相馬牛のことについてネットにもあまり載っていなかったので、農家さんに直接お会いしてきました!!

そして相馬市で相馬牛を肥育している伊東さんにお話を伺い、様々なことを聞いてきました。


1.「相馬牛」と「福島牛」

そもそも「相馬牛」とは全国では「福島牛」として販売されていて、現在、相馬市と南相馬市で肥育されたA5ランク以上の黒毛和牛のことを「相馬牛」といいます。

また、共励会という和牛の品質を競う大会が全国各地で行われていて、その全国レベルの大きな共励会で南相馬市の農家さんが出品した
福島牛」が、今年の2月に3年連続で最高位となる農林水産大臣賞を受賞されました!


しかしここで、1つ違和感を感じます。

山形県には「米沢牛」、三重県には「松坂牛」など、日本で有名な牛肉にはその土地の地名が名前に付けられて全国で販売されているのに、 なぜ「相馬牛」は「相馬牛」ではなく、
福島牛」として全国に販売されているのか??
これには、後継者問題と、東日本大震災が大きく関係しています。


2.ふたつの問題

伊東さんからの話によると、今から40〜50年前は相馬牛の農家の数は約35件あり、全体で1500頭の和牛がいたそうです。
しかし現在は、相馬市は2件で、牛の数は相馬市で100頭弱らしいです。

ここまで農家の数が減少してしまった原因は大きく2つあります。
1つ目は、上で述べた後継者問題です。

50年ほど前は35件の農家があっても、農家さんの平均年齢が高齢化していき、親の後を継ぐ人がとても少なくなっていきました。
そして相馬牛を肥育する人が段々減っていき、農家の数は震災前に7件となってしまいました。


そして、この7件の農家の数が2件になってしまった決定的な理由が東日本大震災なのです。

震災直後は、相馬牛が全く売れないときもあったそうで、これを機に相馬牛はやめて、お米などの他の農作物をやられる方がいました。

それでも伊東さんがやめなかった理由は、息子さんが後継者として決まっていたからです。
息子さんが継がなければ、多分牛はやめていた、とおっしゃっていました。


3.農協の合併

ここで最初の『なぜ相馬牛は福島牛として販売されているのか』という疑問に戻ります。

上の2つの問題を経て農家の数が一気に減っていき経営も難しくなり、2016年には福島県の各地にあった16の農協がそれぞれ合併をして4つになりました。

これにより、「相馬牛」としてではなく、まとめて「福島牛」として販売されることになり、たとえ相馬市の農家さんが賞を受賞しても全国に『相馬牛』という名前を届けることが難しいのです。


4.相馬牛のこれから

最後に伊東さんは、若い人たちがもっと農業について知ってほしいと話してくださいました。
農家さんたちの現状を知り、さらに農業の楽しさを知る人たちが増えていったら、相馬市に限らず農業全体が盛り上がっていくのかなと思いました!

また相馬市に来た際は、ぜひ『鳥久』さんに行って相馬牛を味わってみてください!!




⬇︎「工房もくもく」ホームページ
https://mokumoku.buyshop.jp/


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