【読書感想】「わがまま」がチームを強くする サイボウズチームワーク総研

たくさんの「わがまま」を集めて、「石垣」をつくる。遠慮なくわがままを言いやすくする「問題解決メソッド」。やりたいことを全公開にすれば、「心理的安全性」が増す。「チームの生産性」と「メンバーの幸福感」を両立させる、サイボウズ式チームワークメソッドを解説。売上は4倍、離職率は7分の1に!
「BOOK」データベースより

この本の概要

自分的積ん読解消月間のはずですが、これも新著です。

サイボウズのチームワーク総研から本が出ました。
サイボウズが大切にしている考え方やメソッドについて、「わがまま」をキーワードにたくさん紹介しています。

なんか…やっぱりちょっと手前みそになりすぎるもんで、どう書いたらいいのかちょっとわかんないw(アピールが苦手です…)

ので、直前に読んだ山田さんのときと同様、今回も自分用の読書ログとしてかんたんに記録するにとどめます。

あ、アピールは控えますけども、本当にとてもとてもいい本です。
個人的にはね、「おわりに」のあさみさんの言葉とその思いがとってもいい。沁みる。

ワタクシ的名文

もはやサイボウズの文化になっている「質問責任」と「説明責任」も、一見、スマートな「理論」のように思えるかもしれません。
重要なのは、「人の話をちゃんと聞いて、ちゃんと話す」という、コミュニケーションの基本を怠らないことです。
その根本にあるのは、「人と向き合うことを面倒くさがらない」という、かなり泥臭い考え方なのです。

外からみると桃源郷のように思えるんだと思うのですが、実際は本当にどろくさいコミュニケーションの繰り返しなんだな~となかにいても思います。世の中の多くの職場で、上司への不満がでたり、なかなかいい雰囲気にならなかったりするのは、泥臭いコミュニケーションに手間がかかりすぎるし、しんどいから避けてしまってるからなんですよね。わかる。向き合うのってとっても大変だもの。
でもね、なんにもせずに泥臭さに飛び込むと血みどろの試合になってしまいますが、議論をするためのコツやステップをちゃんとつかめば、いい感じにディスカッションできるようになるんすよ。そこらへんの詳細は是非書籍をごらんください。

「これまでどおり、コーヒー代は営業担当者の個人負担でいいというのは、ずっと自分たちがそうしてきた先輩たちの、ある意味、私利私欲ではないでしょうか。『わがまま言うな』というのもわがままです。
そんな私利私欲をいったん脇においてください。
そして企業理念の視点から考えてみてください。

往訪と往訪の間の喫茶店でのコーヒー代を経費申請として認めるかどうかを社内で議論していたときに、社長の青野さんが言った説明の一部。
『わがまま言うな』というのもわがままです。
いいねぇぇ。しびれます。
「わがまま」にも、いい「わがまま」と悪い「わがまま」があります。誰かの「わがまま」を邪魔する「わがまま」は悪い「わがまま」です。

青野は「死ぬまで働くのが本望の人」でしたが、第二子の育休をとるかどうかのときに、自分の人生の理想をよくよく考えて、家庭と仕事の両立に限界を感じて、仕事より家庭が大事となったのです。
そのときから明確に、社員に無理を求めなくなりました。

私自身、働くことと家のことのはざまでもんもんし続けてきて、「ずっと中途半端だなぁ…」と思って落ち込んだりすることも多々あるんですけど、社長の青野さんもこどもが生まれて育休とったりして、我ら働くお母さんと同じ心情を味わってんだよなーと改めて思いまして。(社長とそこらへんの主婦を同列にすんなって感じではありますが。ホントすんません…。)
それってすごいありがたいことだなぁと思いました。
青野さんがいう「覚悟」や「諦め」は、同じように「覚悟」したり「諦め」たりしながら日々頑張っている働く主婦のハートにものすごく響くのよね…。マジ共感しかないっすよ。

さいごに。
このnoteは私の個人的に思ってることとか本を読んで思ったことをあくまで「個人」として書いてるものです。むだに隠すのも好きじゃないので、割とさらした感じで感想文とか書いてますが、どこに所属してるかは私の一部であって全部ではないので、なんというか…、公式なもんではなく、あくまで働くおばさんが読んで思ったことを書いてるっていう、そういうゆるめのスタンスで読んでいただけると幸いです。公式な発信と、ちゃらんぽらんなおばはんの戯言を一緒にしてくれるなよ、と。公式はもっとちゃんとしてます。
別に誰になにか言われたわけでもないんですが、変なふうになるのもやなので、一応ちょっと書いとく。

あ、あともう一個さいごに。(しつこいわ)
インスタのストーリーで見てしまったんですけどね、この本が、千葉ジェッツの富樫の目に一瞬留まったんですよね。
なんかもうそれが私としては最高にうれしかったです。

富樫、ありがとう。好きです。(←どさくさに紛れて告白。)

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