見出し画像

【読書感想】「どちらかが彼女を殺した」東野圭吾

読了日:2012/2/14

加賀恭一郎シリーズ第3弾。
東京で働くOLがアパートの一室で死亡。たった1人の身内である兄(愛知県警)が死体を発見。
状況から他殺であると気付き、自らの手で復讐するために独自の調査を始める。それを追う加賀刑事…。

最後まで読んでも犯人がわからない&ヒントになる袋とじ付きの小説。
話に聞いていたので、推理してみようとじっくり読んだけど、ただ読んだだけではわからず。。
袋とじを読んで、多分わかったかな〜〜という感じ。

すごいなぁ、東野圭吾。
推理小説って、小説の中で簡潔させるもんなのに、ホントに読者に推理させるって、斬新。

袋とじでも書かれてるけど、文庫化にあたって、重要な記述(たった数文字)が削除されたそうで、それにより犯人探しのハードルが上がったとのこと。
ほんの数文字が長い小説の事件解決のキーになる。すごいなぁ。

ストーリーとしては、死んだ女性の彼氏が、女性の親友とできちゃって、この彼氏か親友の女性のどちらかが彼女を殺した犯人。
どっちも怪しくて、捜査をすすめる兄に二重三重の嘘をつく。

まぁ結論としてはどっちかが犯人なんだけど、正直、もうこんだけ嘘ついてたら、どっちも犯人でいいじゃん!って思ってしまった。

ホント、バカな男女。
人を殺して自分たちが幸せになろうとしても、ホントに殺しちゃったら、罪悪感とか、逮捕の恐怖、死者の恐怖とか色んなものを背負って、結局幸せになれないのに。
捕まっちゃったら一緒にいれないわけだし。

そんな男女の愚かさっぷりに少しイラつくところはあるけども、とはいえ小説としては面白い。

私の推理、あたってるのかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?