見出し画像

【読書感想】「マリアビートル」伊坂幸太郎

読了日:2014/2/25

幼い息子に重傷を負わせた犯人への復讐を企む元殺し屋、木村。
狡猾な中学生、王子。
腕は確かだけど運がない何でも屋、七尾。
文学をたしなみ冷静沈着な殺し屋、蜜柑。
蜜柑の相棒で、機関車トーマス大好きな檸檬。
悪人たちを乗せて「はやて•こまち」新幹線の旅がスタートする。

読む順番間違えました。
これ、グラスホッパーという作品の続編にあたるものらしく、先にそっちを読んでおくと、より楽しめた感じがします。

グラスホッパーを読んでなくても十分面白かったから、先に読んでおいたらもっと面白かったんだろうなぁ。
勿体無いことをしました。

後半は本当にグイグイ行っちゃうんですが、前半はねーーー(−_−;)
正直きつかった。
狡猾な中学生、王子がホント、ホント、ホント!真性の悪みたいなヤツで、胸糞悪すぎて読むのやめようかと思いました。
「死刑絶対肯定論」を読んだ後にこんなアクの強いヤツがでてくる作品を読んでしまうとは。。。

でも途中でくじけなくてよかった^_^
後半、グイグイでして、久しぶりに寝かしつけたあと気になって読み進めてしまいました。

今のところ私が読んでる伊坂作品には、もれなく、読むのに引っかかる嫌なヤツがでてきます。
でもそれを超えて面白いんだよねー。すごいよね、伊坂さん。

あと、東北東出身としては、東北がでてくるのも嬉しい。
舞台が「はやて•こまち」ですからね。
こんな殺し屋ばっかりの新幹線、嫌だけど(笑)

登場人物たちの会話がすごくいいです。
ウィットとユーモアにとんだ会話。
話題が機関車トーマスでもなんだかオシャレに感じてしまう。
村上春樹作品の会話は腹が立つのに、なぜ伊坂作品だと抵抗感が少ないのだろう。不思議。

映像化したら面白いだろうなぁ。
多分よっぽどヘッポコなキャスティングにでもしない限り、あたる映画を作りやすい気がする。
なんて、想像しながら読んでました。

ということで、
ワタクシ的ベストキャスティングー。

元殺し屋木村: 佐藤浩市(年齢とアル中という設定がそれっぽい)

王子:   若い頃の神木隆之介か、若い頃の風間俊介(スペックのニノマエ、金八の兼末役の印象ですね)

七尾:   玉木宏(メガネ似合うし長身だし少しヘナチョコで運のない感じとか)

蜜柑:  松田龍平(クールだし殺し屋っぽいし長身でカッコイイので。)

檸檬:  松田翔太(蜜柑と檸檬も兄弟じゃないけど兄弟と間違われる設定だから、だったらホントの兄弟にしちゃえ、ってことで)

鈴木:  長谷川博己(塾の先生っぽいし、聞き上手っぽいし影があるし、鈴木先生ってドラマ出てたみたいだし)

木村夫妻:  樹木希林&鶴瓶

どうよ、これ?!
って読んだ人にしか伝わらないけど。

秋田っ子たちは是非帰省の新幹線の中で読んでみてください。
私も新幹線乗りながら読みたかった。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?