もっくん
自分にとっての神話
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自分にとっての神話

もっくん

最近、自分を振り返る系ワークに取り組んでいるのですが、散々知ってるつもりの自分のかけらにまた気がついてしまったので、書いてみます。

私の大好きなサブカルチャーコンテンツに自分の願望をすべて投影していたという、極めて個人的でまあ恥ずかしい話です。自分語り乙という類のトピックですが、ひとつのサンプルとして、自分はどうだろう?と考えるときの参考にしてくれれば幸いです。

きのう久しぶりに、人にドラゴンクエストの話をしました。これはかつての国民的コンテンツと呼んでも良い、テレビゲームのシリーズです。人生の前半でずいぶん私を救ってくれて、これがあるおかげで、道を踏み外したり、自死しないで済んだわ、くらいの、私にとっては人生の光です。

何も知らない人に、ドラゴンクエストを雑に紹介すれば、シリーズの初めは、世界を支配しようとするドラゴンを、勇者が倒してお姫様を救うRPGゲームでした。(雑と言ったが案外的確になってしまった)

……こう改めて書くと、今だとジェンダー界隈が何か言いそうな設定だ(笑)それはさておき。

ドラゴンクエストはとても人気なシリーズで、続編がⅡ、Ⅲ、Ⅳ………と出て、今はいくつ?最新は11くらいだっけ?という具合に出て、特に1988年に発売したドラゴンクエストⅢは社会現象レベルに人気を博し、ソフトをカツアゲする不良なども確か話題になっていました。

で、私が初めにハマったのは、そのⅢの次に出たドラゴンクエストⅣのシリーズでした。ちょうど、中学受験の塾に通い始めた頃、10歳とか11歳とか、思春期の入口の頃です。

昨日、ふっと、「私なんでこんなにドラクエⅣに夢中になったんだろう」と夜の歯磨きの時に考えました。

「人生の光」とまで言ったけど、元のコンテンツ、ストーリー自体は、そこまで面白かったっけ? 記憶の中では面白いけど、大人の自分として、改めてストーリーを追ってみると、割と普通と言いますか、格別スペシャルということはないんです。

世界一のファンと思っていた自分がそう思ったことに、ええっ?って愕然としました(ここまで30秒)

どこだどこだ、子供時代の私は、何に惹かれ、何に夢中になっていたんだ。

そこで思い出したのは、特に好きだったキャラのこと。

ドラクエⅣは、「オムニバス方式」という、当時としては画期的な進行で話が進みます。

1章〜5章まであり、1〜4章では、勇者の仲間となる者たちが世界に旅に出るまでを、彼らの視点で描き、5章でいよいよ勇者視点の物語が始まって、それまで紹介された仲間たちと次々と出会い、最終的には世界で脅威となっている魔族の王に立ち向かいます。(ああ、やっぱりめちゃくちゃ面白いじゃん、語ってるうちに読者を置いて勝手にテンションが上がるあたりがやはりオタク)

で。私が好きだったキャラは、女の子のキャラです。特に2章のアリーナ姫。2章のタイトルは「おてんば姫の冒険」です。

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あえて昔の画像を持ってきた! 絵師は、ドラゴンボールの鳥山明氏です。

アリーナは、とある王国のお姫様なのですが、おてんばで有名です。(もはや死語だな、おてんば)

男勝りで、武術を嗜み、お姫様らしくしなさい!と言われるのが嫌で、力試しの旅をしたくてウズウズしているけれど、父である王はもちろんそんなことは許しません。でも旅に出たいじゃん!ということで、城の自室の壁を蹴り破って()、裏から家出をします。

1人で行くつもりが、彼女のお目付役の爺(魔法使い)と、城の同世代、身分違いの幼馴染で、ひそかに彼女に好意を寄せる神官の青年(僧侶/賢者ポジション)に見つかり、無理やり3人での旅が始まる、という展開。

アリーナは魔法を使えない武闘家タイプで、他2人は体力にはやや欠ける魔法使い系。ゲームバランスも絶妙なのですが、それはさておき、

とりあえずこのモヤシ男2人より体力があって、カラッとした性格と腕っぷしで男たちを振り回すアリーナが好きで好きで好きで、漫画家になりたい当時、毎日毎日アリーナの絵ばかり描いていました。

ここで自分語りが始まるのですが、これは当時の、こうありたいというセルフイメージ、もしくは願望だ、ということに気がつきました。

私は、女の子らしいことがあまり板につかず、髪の毛は短髪、フェミニンな格好はなぜか恥ずかしくて出来ず、3年生の時のサンタクロースへのオーダーは「ミニ四駆の改造グッズ」という感じ。「女の子らしくしなさい」の社会的圧は今より強かったのもあり、自分のことを他人に説明するのに、まあいちいち疲れるんです。

今思えば、編み物やお菓子作りなど、当時の感覚で女の趣味っぽく見えるものにも色々手を出していましたから、単にジェンダーレスな発想で多趣味なだけなんだけど、周りに同じタイプが皆無なので、自分はちょっとおかしいんだろうな、と思っていました。

いっそ男になりたい、が小学生を通じて思っていたことなのですが、それは半分嘘で、思春期を迎えるにあたり、女の子でありたい、の気持ちがしっかり芽生えていたんだろうなあ、と振り返ります。

で、アリーナです。

15歳のアリーナ姫は、私の望むものを全て持っていました。男より強いけど、ビジュアルめっちゃ女の子だし可愛い。(それをおてんばと表記されるのは、やはり80年代という感じなんですが、この伝統的価値観の中での彼女の振る舞いは、魅力的でした)

小説版では、キャラがもう少し補正されて、自分のことを「ボク」と呼ぶ、ほんとに男勝りなキャラで描かれるんですけども、神官の青年に押し倒されたりとか、そういうドキドキシーンもあったりしてですね(爺に部屋に突入されて未遂で終わります 笑)、ああ、こんなに女らしくないのに、ちゃんと愛されてるし女として認識されてんじゃん 最高過ぎ❗️とある意味屈折した憧れをアリーナに描き続けるわけです。

アリーナは私にとっての神話でした。

原作ゲームで描かれるアリーナの言動は実はそんなに多くないのですが、公式が小説版を出したり、4コマ漫画などの、メディアミックスと二次創作的なコンテンツを通して、憧れのアリーナ像に日々触れて、アリーナが生き生きと世界を旅すれば、私も元気になれる気がしました。

現実は、私は体育は苦手だしデブだし、男の子とはよく気は合うものの(男趣味のことがわかるので)、女の子としてモテる要素は皆無でしたけどね!笑

でも頭は良かったし、普通の女の子がやらないことをやっている、そういう自分は好きだったんですね。足りなかったのは、フェミニンなビジュアルと恋人の存在。

ここでもう1人、ドラゴンクエストじゃないけど、「お姫様だけど強え」というポジションのキャラにハマってたことを、芋づる式に思い出しました。

同時期に出ていたファイナルファンタジーⅤのファリス、というキャラです。

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キャラデザイメージは天野喜孝氏。

ファリスは本当はお姫様なんだけど、幼少時に父王が操る飛竜から落下し(おいおい)、行方不明になって記憶喪失の上、海賊に拾われ、長じて海賊の頭となります。

多くの男に「おかしら」と慕われ、女性であることを隠してるけど、主人公の一行に初期にバレるんですね。

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物語の後半で、記憶を取り戻して、お姫様の格好をして、それを見た主人公がドギマギする、というエピソードもあります。

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くはあ!モテてる!羨ましい!!笑

………

ジェンダーレスで自分らしくて、美しい、そしてモテてる、、、が私の望みだったんですねー。屈折してたけど、自分は極めて普通の女の子であった……。

ドラゴンクエストⅣに話を戻しますが、アリーナ姫の以後も、女の子がぽつぽつ出てきます。

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「第4章 モンバーバラの姉妹」

アリーナとは違い、全力でフェミニンなジプシーの姉妹。姉マーニャは踊り子、妹ミネアは占い師です。錬金術師の父を殺した男を追って旅に出ます。(この錬金術師が生み出した秘法が魔族に渡り、世界に災厄をもたらします)

私が初めて手にしたタロットは、何かのファンブックに付いてきたミネアの大アルカナタロットだったと思います。ゲーム中でも、「ぎんのタロット」というアイテムでパルプンテ的な攻撃ができるんですわー。(専門用語を何の前振りもなく遠慮なく使う)

マーニャになりたくてダンス習ったわー。

この2人も私の神話でした。ダンス自体はもうやってないけど、芸能と占い、は私のライフワークです。

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あと、ドラゴンクエストはⅢから、勇者の性別が選べるんです。Ⅳからはキャラデザもちゃんと別になり……

当時は全く全然意識してなかったけど、大学生の時にこの女勇者の髪型みたいのしてた時期あったわーーって昨夜の歯磨きの30秒以降で走馬灯のように思い出した❗️

私の中にある元型にそっていたからハマったのか、ハマったから寄せられたのか……

とにかく、何かのコンテンツにはまるとき、それは自分にとっての「神話」なのかもしれません。

ちなみに、サブカルチャーのコンテンツはもはや神話である、という発想は、この本から貰いました。

これを読んでから、人類共通の元型といえる、ガチ神話への興味もうんと増したのですが、好きなコンテンツの自分にとっての神話性を探るのも、なかなか味わい深い作業なんだな、と今回思いました。

占い師を真面目にやっていると、メタな認知と元型的な発想が習慣になるので、いろいろ、自分が、世の中が面白く見えます。

本当の自分が望んでいること、子供の自分が言語化できないが言いたかったことの手がかりが、心の底に眠っている。

子供時代は帰りませんが、その望みは、今の自分のこころ、からだにとっては、永久にリアルです。(この声を無視してこじらせてるのが、人生の悩みの大半なのでは、と最近思います。まじでインナーチャイルド大事)

ともかく恥ずかしながら、「モテたい人生だった」の思いとちゃんと拾い上げられたのは、よかったなあ、と思いました。

そして、女性としてはわからんけど、いまんとこ人には割とモテてるから、これでよいのか、とヌルいことを言って締める。

余談……

①アリーナと旅する青年神官が、よっちゃん(夫)とどこか似てることに気がつく……

②自分がトルネコ(公式設定36歳)よりおばさん商人になってることに気がつく……

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おれ、子育てが落ち着いたら引きこもってドラクエⅣやるんだ……


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もっくん
茨城県つくば市の自家焙煎珈琲店『もっくん珈琲』オーナーのお仕事と並行して、占星術&タロットカウンセラーもやっています。人間の内面を考える観点から、子供の教育や性教育についても関心を持ち、いろいろ活動しています。