見出し画像

【地球レーベルのクラファン、あと4日】リベラルアーツ 〜人生を自由にする技〜

私の本業は、もっくん珈琲という小さな自家焙煎珈琲屋のオーナーです。

20年前の大学時代、地質学を専攻していましたが、それらに関わることは大学で一旦おしまいにし、飲食関係の仕事にシフトしました。

その後、必死で自分の生き方のかたちを探った20代、30代前半を経て、少し余裕が出たところで、自分の学んだものを子供たちにレクチャーする機会を得たのですが、改めて20年前に学んだものを洗い直してみると、直接そのことについて「何もしていなかった」にも関わらず、ずいぶんと視野が広がり、自然にますます興味深くなっている自分に気がつきました。

飲食の経験、起業の経験、つまるところ、20年の人生経験が、自分の感性を成長させてくれたのだろう、と思います。

子供の頃は、気が遠くなるほどの昔、はるか彼方の宇宙など、自分からより遠いものに興味を持っていましたが(それで地質学を選んだのです 笑)

大人になった今は、手の届く近所や身近な生き物たちのことすら、不思議で満ちており、「知る」「見る」喜びはずっと続くのだ、という感覚で捉えられるようになっています。

これは私の人生にとっては大変幸せなことで、たとえばですが、どこに行っても、何を見ても、楽しいのです。遠くの青い鳥を探さずとも、手元足元に、いつでも宝物がうまっているわけですから。

ここ3年程にわたる地球レーベルの活動では、仲間の皆さんからの、自分の専門外のもの(虫や植物、海の生き物、その他)からも刺激を受けて、ますます自然科学の魅力に取り憑かれるようになりました。

なにかの名前を知ること・既存の知識を得ることも楽しいですが、「これ、なに?」「なんでこうなってるの?」自分の目で見た事象にそのように純粋に思いを巡らすことが、最高のエンターテイメントなのです。

地球レーベルの活動全般もそのような方向性を目指していますが、雑誌、地球らいぶで伝えたいことも、そういったことです。

………………

最近、「リベラルアーツ(※一般的には教養教育と訳される)」という言葉にふれる機会があったのですが、これは、さまざまな分野の教養にふれることで、創造性を高め、自分の人生を自由にしていく技、という意味の言葉だそうです。

スペシャリストがもてはやされる傾向のある世の中において、地質学の専門を生かさない人生を選択した私は、実はずっと、少しの後ろめたさを抱えていたのですが、この言葉を知ることで、私にとっての地質学の学びは、間違いなく「リベラルアーツ(人生を自由にする技)」として、ずっと生きていたのだ、ということに気がつきました。

一見関係ないことでも、何か視点がひとつ増えることで、物事の見え方が違ってくるのです。

先述のように、その後の飲食、起業の時間も同様で、私の人生経験は、常にリベラルアーツの要素をはらみ、その先の自分の人生を照らしてきました。

「なぜか地質学のことをたまに喋る珈琲屋」は、私の人生のアートなのです。

その観点からすれば、「何の役にも立たない」ことなど一切ないのだなと、思います。経験や知識は、人生を豊かにし、人を自由にします。

この喜びを、ぜひ沢山の人々、子供たちに広げていきたいというのが、私の思いです。

特に子供の教育についてはいろいろな議論がありますが、一番大切なのはこのような、視点を増やす、視野を広げることなのではないでしょうか。自然科学は、その一端を担える分野です。

何をどのタイミングで取り入れるのか(もしくは取り入れないのか)というのは、無論子供たち自身の選択に委ねられるべきですが、そのきっかけとなる扉は、いつでもそばに用意してあげたいものです。

この雑誌事業の規模を広げたいという志は、そのような思いを発端にしています。残り4日、どうか、私たちの活動を応援していただけると幸いです。ご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

【PS】
うちからは、自家焙煎珈琲のドリップバッグのリターンを提供させて頂いております。

中身のコーヒーはもちろんのこと、パッケージにも思いがしっかり詰まった、私の「リベラルアーツの賜物」です。ぜひぜひ、よろしくお願いします🤗

記事がお役に立ちましたら、お気持ち分サポート頂けると嬉しいです(*^^*)