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「僕と彼らの裏話」

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長編小説。「僕と先生の話」シリーズ3作目。(全51話・完結)
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#僕と先生の話

小説 「僕と彼らの裏話」 21

21.初心に還る日 次の出勤日。久方ぶりに「先生と2人きり」の一日となった。  昼食時、僕は…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 28

28.癒しの技※警告!!:主人公の「希死念慮」に関する描写が含まれます。  後日、約束どおり…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 30

30.派遣 複数の店舗で見積りを頼み、最も安く新車が手に入る店で、目当ての車種を注文した。…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 31

31.双璧 小型の旋盤による樹脂の加工は、自宅で炊事をするより断然 面白かった。そして、自分…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 32

32.面談 汚れていない私服に着替えてから、事務所の片隅に立って社長を待つ。彼女は、現場の…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 33

33.静寂と動揺 初出勤の翌日。僕は自宅の居間で、昨夜購入した履歴書に必要事項をシャーペン…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 34

34.老翁かく語りき 僕よりも早い時間に飯村さんは退勤したらしく、そして、何が起きたのか他の人から知らされることもなく、常務が呼び立てられた理由は分からなかった。  翌日、僕は いの一番に社長に約束の書類を提出したかったのだけれど、彼女は相変わらず現場で粉まみれになりながら機械に向かっているか、喫煙所でスナック菓子をバリバリ食べていて、終業するまで渡せそうになかった。  僕は、この日も個室に一人きりで、常務の指示によって若手社員達が次々に運んでくる材料を、ひたすら図面通りの

小説 「僕と彼らの裏話」 35

35.篤志の継承者 僕は町工場での勤務を、概ね順調に続けていた。暑さの中、電車で通うしかな…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 51(最終話)

51.世に遺す意義 とある土曜日。僕は半年以上前に退職したにも関わらず、あの現場に居た。今…

坂元 稔
2年前
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