マガジンのカバー画像

「僕と彼らの裏話」

52
長編小説。「僕と先生の話」シリーズ3作目。(全51話・完結)
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

小説 「僕と彼らの裏話」 23

23.念願は叶うも 食事会の当日。約束の店に僕と宮ちゃんが入店すると、既に先生が席に着いて…

坂元 稔
2年前
19

小説 「僕と彼らの裏話」 24

24.狂気の沙汰※警告!!:主人公の「希死念慮」に関する描写が含まれます。  今日はモデルル…

坂元 稔
2年前
2

小説 「僕と彼らの裏話」 25

25.誓いの言葉 気が付くと、冷房の効いた静かな部屋の、至って清潔なベッドの上で寝ていた。…

坂元 稔
2年前
13

小説 「僕と彼らの裏話」 26

26.高望みは しない ビジネスホテルの一室が「新居」であるかのように、僕らは2人で ひっそり…

坂元 稔
2年前
7

小説 「僕と彼らの裏話」 27

27.養生 急な連絡から2週間以上経っても先生は戻らず、僕の「待機」は続いていた。リフォーム…

坂元 稔
2年前
7

小説 「僕と彼らの裏話」 28

28.癒しの技※警告!!:主人公の「希死念慮」に関する描写が含まれます。  後日、約束どおり…

坂元 稔
2年前
17

小説 「僕と彼らの裏話」 29

29.ゲートキーパー※警告!!:主人公の「希死念慮」に関する描写が含まれます。  すっきりと起きられた朝。熟睡するためにと泊まりに来た彼に「よく眠れましたか?」と問われ、僕は「はい、おかげさまで」と返す。 「良かったです。……体調は、如何ですか?」 「悪くないですよ」 「何よりです」  彼も、よく眠れたらしい。  揃って朝食を摂る。欠伸をしながら適当に焼いたベーコンと、昨夜に炊いてから ずっと「保温」にしている米と、昨夜に作った味噌汁の残りである。(具は、南瓜と玉葱のみだ