小説 「僕と彼らの裏話」 29
29.ゲートキーパー※警告!!:主人公の「希死念慮」に関する描写が含まれます。
すっきりと起きられた朝。熟睡するためにと泊まりに来た彼に「よく眠れましたか?」と問われ、僕は「はい、おかげさまで」と返す。
「良かったです。……体調は、如何ですか?」
「悪くないですよ」
「何よりです」
彼も、よく眠れたらしい。
揃って朝食を摂る。欠伸をしながら適当に焼いたベーコンと、昨夜に炊いてから ずっと「保温」にしている米と、昨夜に作った味噌汁の残りである。(具は、南瓜と玉葱のみだ