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もけると物語【13:謎のアイゼンマンさんと2つのカフェ】

もけるとの住人たちで応募した猫の棲家だけど、ちゃんと届いているかも展示されてるかもよく分からなっていました。謎なコンテストになっちゃっていたんです。例のコンテスト「猫の棲家」に応募した模型のその後のお話です。何度かお電話して現時点での展開を尋ねるんですけど、

「審査員の先生がお忙しくて・・・まだなんです。」

ていうお返事になってしまうので、思い切ってコンテスト主催のアーキテクチャカフェ棲家さんに潜入してきました。とは言っても、ちゃんとカフェの店長さんにアポを取っておきました。折角なので、初レポ動画も作ろうかなって思ったので手持ちのデジカメも一緒に持っていきました。どんな方が運営していて、どんな未来を描いているのかも興味ありましたし、なんと言っても常設展示されている有名建築の模型も見てみたかったですから。

ということで、お邪魔した日の夜には動画を編集して、3日後には店長さんの許可も頂けたので公開させて頂きました。

無機と有機

謎つながりで思い出した建築家がいます。アイゼンマンさんがその謎の建築家なんですけど、アメリカを代表する脱構築マニアみたいな人。今もなんて書いたら良いのやら難解な人なんですが、アイゼンマンさんの建築作品に住宅第二号という住宅があります。模型にする機会があって作ったんですけど、やっぱりそのプランは訳が分かりません。それに実際の建物の写真も見たことがありません。

「これ、住みやすいの?」

でも、そんな私の感想自体が意味ないみたいです。建築から暮らしやすさの要素を全部削って残った結晶だけが彼の求めるツール。残った結晶に新たな化粧を施して再構築してみせる・・・みたいな。ジェンガで積み木を一つ一つ取っていって、最後に崩した人がピーター・アイゼンマンさんだった・・・みたいな。いや、訳の分からない説明になってますから困りました。結晶に化粧って。ジェンガって。やっぱり説明し難い謎のひとです。

で、調べてみようとある場所へ行ってきました。関内にあるアーキシップ ライブラリー&カフェ (Archiship Library&Cafe)です。ここは建築家の飯田さんが運営する建築本カフェ。3500冊はあると言われる蔵書の中からアイゼンマンさんについて書かれた書籍を探したくて一年ぶりにお邪魔しました。

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たまたま、飯田さんが打ち合わせから戻られたところだったのに、ごあいさつしただけで解決したいことを聞きそびれてしまいました。でも、カフェ担当の青年が一緒に探してくれて、何とか2冊見つけることができました。ありがとう。にもかかわらず、やっぱり私には分からない人でした。なんにも解決できなかったんです。

青年の淹れてくれた冷抹茶、美味しかったです。学生時代に茶道部だったそうで、まろやかな中にほんのちょっとだけ感じる程好い苦み。氷が解けても薄っぺらい味にはならず爽やかなのど越しへと変化しましたからお見事です。今日はこれだけで満足だったりして。っていうシメは駄目かな。

オーナーとクリエイター

冷抹茶に満足して肝心の建築家の謎加減はそのまま。でも建築本カフェから帰ってきてしまいました。例の企画室の約束があったから。企画室なんて部屋は元々ないことは聞かされていました。なのに、これから企画室へ向かう約束をしています。が村の至るところにあるお話はしました。でもって、そのはクリエイターが妄想アパートメントもけるとにお忍びで宿泊し創作活動するための空間として開放されることも。そんなを規律正しい村人たちが使う時に企画室って呼ぶのだそうで。

「なんだ、そうなのね。紛らわしいな。」

って思うけど、結局は管理人ピエロさんも村人たちもクリエイターでありたい気持ちがあるんだなって。で創作活動がしたいんだなって。なものだから、連れて行ってもらう企画室は村のあちこちにあるのうちのどこかってことになるんでしょうね。

のサイトを作るぞ」

村人の一人が言いました。屋根裏部屋の窓から一番遠いでそんなことをお話されました。大したことではないお話です。だって、この妄想アパートメントもけるとの部屋だってまた宿泊施設として復活する計画なんです。サイトくらい作っておきたいでしょ。でも、ちょっと変わったこともしたいみたいです。

トークンを発行するぞ」

村人と妄想アパートメントもけるとに宿泊したクリエイターに限りオーナー制度に参加できるって言うんです。オーナーはトークンっていう印を所有することができるのだとか。

なんか、また変な謎を手に入れてしまったようです。

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