哀しみと絶望と希望と
温厚で優しく
頼りがいのある人だったが
人知れず抱えている闇は深く
長年続けてきた仕事を
辞めることまで考えていた
家族の問題は
家族にしか分からない
十数年もずっと両親の介護と
向き合ってきたその道中は
穏やかではない日々も
あったのだろう
自分の怒りを止められないと言う姿は
哀しみを帯びて
疲れているように見えた
まだまだ続く
解決の見えない日々を
あたなはどう過ごすのだろう
誰もが通る道だと思うけど
こんなにも苦しいものなのか
思わざるを得なかった
この哀しみと絶望の先に
やがて希望が訪れることを
願う