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万華鏡

目を開けられないほどに眩しい
万華鏡の模様は
封印された物を
実物以上に美しく魅せる

筒を覗きながら回転していくと
それは美しい宝石のような輝きで
ガラスの小片ですら
愛おしい宝物のように見える

人生も同じしくみで
自分の人生を回転しながら
覗いているから
美しく見えてしまう人や物がある

それをどうしても
手に入れたければ
本物の宝物なのだと
自分に言い聞かせて

回転するのを止め
いったん立ち止まってみるしか
ないのだろう