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飛行機の旅 トラブルは覚悟せよ (アメリカ駐在17年で学んだこと その11)

航空に関しては、アメリカでは、日本では考えられないような様々なトラブルが多く発生し大変苦労します。多少のトラブルは楽しんでしまうくらい陽気なアメリカ人も、航空会社職員に怒鳴り散らす場面を良く見かけました。航空旅行に慣れたアメリカ人は、自分がどんなひどい目に遭ったかということを笑い話として頻繁に会話に取り入れます。不運にもトラブルに遭遇したときは、あらゆる可能性を考え、冷静かつ迅速に行動する必要があります。日本の常識は通用しないので、まずは最悪の事態を想定し行動する方が無難。但し決してパニックに陥らないように!アメリカでの航空関連のトラブルは日常茶飯事なのだから。

まず、欠航や遅延は結構頻繁に発生します。理由は、天候不良、機体の故障、前の便が遅れ乗務員の到着が遅れたとか、様々です。欠航した時、あるいは遅延により乗継便に乗り遅れた時は、直ぐにカスタマーサービス・カウンターに行き、代替便への振替の手続きを行う必要があります。翌日便以降への振替の場合は宿泊ホテルの手配なども必要。私は、夜遅くに2時間以上も長い列に並んで待った挙句に翌日の最終便がやっと取れ、その後、深夜にタクシーで移動してホテルにチェックインするといった、疲労困憊した経験があります。振替便は早い者勝ちなので、とにかく急いでカスタマーサービス・カウンターに行くこと!

搭乗便を待っているときは搭乗口の変更、到着したときは預け荷物のピックアップ回転台の変更に注意。空港内のディスプレイ表示が変更内容をタイムリーに反映しないことも頻繁に起こります。空港内のディスプレイだけではなく、構内アナウンス、周りの搭乗客の動向、職員への質問・再確認など、あらゆる方法で確認を徹底しましょう。

預けた荷物が出て来ないことも稀ではありません。乗り継ぎの場合、荷物は前の便で早く着いて、別の場所に置いてあることもあるので注意しましょう。バゲージクレームでは、荷物の特徴(鞄の種類、材質、色、大きさなど)を聞かれます。通常、宿泊ホテルなど滞在先に荷物を届けてくれることになりますが、荷物受取方法をきちんと確認、問合せ電話番号なども確認すること!とにかく、日本と比べカスタマーサービスの質が悪いので、こうしてくれるだろうといった甘い期待は禁物です。

小型飛行機の場合、網棚(オーバーヘッドビン)が小さいので、キャリーオンバッグ(小型スーツケース)は搭乗口で預ける必要があります。緑色やピンク色のタッグを渡されるので自分でバッグに取り付け、半券を切り離し保管しておきます。この場合、預けた荷物は到着口で受け取ります。バゲージクレームの回転台ではないので注意。このような面倒を避けるため出張時はいつも小型機でも入るような小さく薄い鞄で行くようにしているという人もいました。

なお、航空運賃はシーズンや発券のタイミングによって大きな差があります。市場原理が良く働いているのです!日本でこのように大きな価格差がでることはまずないですね。早めの予約を心掛けましょう。

今回のテーマは「出張(航空)」でした。

投稿済:「①挨拶と会話」②「電話」③「メール」④「会議」⑤「訪問」⑥「社外折衝その1」⑦「社外折衝その2」⑧「社内折衝(部下)」⑨「社内折衝(上司)」⑩「社内折衝(同僚・他部門)」

最後に宣伝です。私、このたび「英語で書く、ビジネスメールの基本」という本を出版させていただきました。自費出版ではなく商業出版です。本書の特長は以下の通りです。

<本書の特長>
①通算17年のアメリカ駐在を含む30年以上の貿易関連業務の実践を通じて習得した英文メールの書き方を解説

②ビジネス英文メールはパターン化した表現や決まり文句などを覚え、また、相手の国の文化や習慣に対する理解に基づき表現を工夫することがポイント。それらのポイントを踏まえて、相手にうまく伝わり相手の行動を促す英文メールを短時間で書くための色々なノウハウを紹介

③海外の文化・習慣に対する理解に役立つようにアメリカ駐在時の様々なエピソードも織り交ぜている

④例文を多く提示し、略語一覧やIT用語一覧なども付録として掲載しているので、手元に置いて事典のように利用できる

良かったらこの本も役立てて頂ければ嬉しいです。宜しくお願い致します。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。


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