シナリオ:なのは1期9話について

なのは1期9話には名シーンがある。
なのはが自身の思いに気付き、フェイトに「友達になりたいんだ」と
語りかけ互いの心が、通い始めるシーンだ。

魔法少女として活動を続けて行く内に、私生活が圧迫され始め
人間関係にも歪みが生じていった。親友の呼びかけに
上の空で答えていたため、険悪になってしまった。

一番の要因は自分と同年代の魔法少女フェイトと度々衝突し
歩み寄るものの拒絶され続けた事だろう。
なぜ魔法少女としての活動を続けるのか、感情のない表情からは
何も読み取れなかった。

彼女の真意は使い魔のアルフが断片的に語り、なのははフェイトが
自身と同じ境遇にあるのではと思い始める。
幼い頃、実家は経済的に安定しておらず「寂しい」気持ちを抱えていた。
これはopの「膝を抱えて部屋の片隅、いつも不安で震えてた」にも
現れている。

寂しい時、一方的に優しく声をかけられたり心配されて来た
なのはだからこそ、導き出せた「気持ちを分け合う」ための
「友達になる」という解。同じ境遇だったフェイトの心に届いたのは
アルフの心配ではなく、なのはの歩み寄りだった。