見出し画像

「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」映画レビュー

あらすじ

ある日、日本各地の大人たちが、世界を20世紀に引き戻そうとする集団にさらわれてしまう。その行き先は「オトナ帝国」。連れ去られた大人は次第に現代の記憶を失くしていき、自分の幼少期の記憶で覆いつくされて子供と化してしまう。そこで帝国のリーダーは、21世紀の「におい」を消すため、21世紀しか知らない子供を捕まえに戻るように大人に指示をする。

その頃、突如として大人の様子がおかしくなり、今までの生活が出来なくなった春日部の子供たちは途方に暮れていた。そこに立ち向かったのがしんちゃんはじめ、かすかべ防衛隊のみんな。町の子供を捕まえに来たひろしもみさえも、現代の記憶をすでに失くしてしまったことを知ったしんちゃんは、父ちゃん、母ちゃん、そしてオラたちの未来も全部返せ!と、かすかべ防衛隊のみんなと一緒にオトナ帝国に乗り込む。大人たちをどうにか目覚めさせ、未来に向かって生きようとする子供と大人の戦い。

感想

感動の名作でした。中でもひろしの回想シーンです。今や毎日汗をかきながら仕事をし、飲み会やゴルフなどの人付き合いもしながらサラリーマンなりの苦労をしているひろし。でもそれは、家に愛する妻と可愛い子供たちがいて、そんな家族との平和な日々を過ごすため。

でもそこまでひろしにはひろしの人生があった。父ちゃんと釣りに行った子供時代や、思春期には初恋をし失恋をし、上京してからは新入社員として働き、ある日みさえと出会い、結婚し、しんちゃんが生まれ、今度は自分の家族と釣りに出かける。ひろしは、その思い出があったからこそオトナ帝国で目覚めることが出来た。

昔の子供時代に戻りたいんじゃない、今を家族と一緒に過ごしたいんだ。その気持ちに突き動かされるひろしは強かった。みさえもしんちゃんも強かった。家族の絆を感じました。

自分の親のことは親になってからしか見ていないから、どれだけ昔話を聞いてもなかなか理解できないところがある。でも今も一所懸命に、そして毎日楽しそうに前向きに過ごしている両親を見ると、二人の偉大さを改めて感じました。

時には時代遅れのことを言ったりしていて、うんざりすることもあるけど、お父さんとお母さんにはそれぞれにしかわからない世界がある。しっかりと耳を傾けてくれる親だから、今のことは私がわかる範囲で教えてあげればいいし、将来私も誰かから教わることになる。

あの時代は良かった、なんて過去の思い出にすがるのではなく、未来に向かって今を生きる。そんなことを思わせてくれる映画でした。そして、なんといってもクレヨンしんちゃん。何度もお腹から笑わせてくれました。

また時々見返したいなと思います。

リンク

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B019A6NMYU/ref=atv_dp_share_cu_r



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?