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本好きゆめの冒険譚

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高齢の2人に念願の赤ん坊の誕生。溺愛される娘は少し特殊な能力を持っていて・・・古い絵本の桃太郎から始まる神々との冒険が・・あるの?ちょっと変な冒険ファンタジー。
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#女性主人公

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十五頁

 目が覚めた。 「ゆめ〜、朝ごはん出来てるわよ〜。」  いつものママの声がする。 「はぁ…

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十六頁

 6月になり、天気も雨が降ったり止んだり…。  「おはよう」皆で朝ごはん。  今日は「中…

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十七頁

 結局、雨はやまなかったので「ずぶ濡れ」になって家に帰るとママが慌ててタオルを持ってくる…

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十八頁

 季節は夏。もうすぐ夏休み。  今日の朝ごはんは、題して「ホテルの朝食」。  テーブルに…

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十九頁

 夏休みも本番。  青く高い空には入道雲…輝く緑に蝉の鳴き声…  私達は虫取りに行ったり…

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十頁

 夏休みが終わり、始業式。  クラスメイトは皆、更に真っ黒に焼けている。  私もそれなり…

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十一頁

 懐かしい声が聞こえる・・。その声の持ち主、ゼウス。全知全能の神だ。 「久しいの、ゆめ?」  優しく微笑みながら、私の頬に手を伸す・・・と 「私のゆめに触るなー!このエロジジイ!」  現れたのは、最高位の女神ヘーラーさんだ!  伸ばしたゼウスの手を払うと言うより叩き落とすと、私を抱き寄せた。 「あなたなんかに触られたら、無垢なゆめが汚れるでしょーが!」 「わ、儂は、ゆめを保護しようとしただけじゃ!」 「うっさい、ハゲ!」 「ハゲとらんわ!」  久しぶりに、

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十二頁

「それでじゃ、ゆめ?」 「はい?」 「詫びも含めて、ゆめにもうひとつ力を授けよう。」  …

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十三頁

「何か、納得しておらんようじゃな?」 「ゼウスさん、その力って、誰でも出来ることなんじゃ…

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十四頁

「何も無い空間。」で、ゼウスの声だけが響く。 「ここまでは、大丈夫じゃな?」 「はい、大…

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十五頁

 夜…ゆめの部屋。  古びた「御伽噺」の本が、光りだした。  その光は部屋全体を明るく照…

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十六頁

 秋と言えば・・・ ・スポーツの秋 ・芸術の秋 ・食欲の秋  そ・し・て、「読書の秋」! …

小説 本好きゆめの冒険譚 第三十七頁

 お腹が焼き芋ではち切れんばかりになっているが、  ここは、「何も無い空間」。  本も一…

小説 本好きゆめの冒険譚 第四十七頁

 10月半ば。  暦の中では、秋の真っ只中のはずなのだが、まだまだ、夏の残り香があるようで、外の気温は高い。  緑の中を、車はゆっくりと走る。  車内では、笑い声が絶えない。  エアコンの効いた車内から外を見ると、少しだけ黄色味がかった銀杏の葉が、秋が近いと言っているようだ。 「それで、ゆめ?ゼウス様とは、どんな話をしたりするの?」 「あっ、お父さん?」 「え?お父さん?どういう事?」 「あっ、本当の親は、パパとママだよ。でも、ゼウスさんが、お父さんと呼んで欲し