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【体験談】HSP社会人でも人間関係を構築・維持するには?|職業訓練校での出会いから得た教訓

こんにちは、モカです。

私は現在29歳の社会人ですが、3年ほど前にほぼ無職の期間がありまして、当時職業訓練校に通っていました。

まず初めに、人間関係についての記事を書くきっかけとなった、職業訓練校時代のことをお話しさせてください。


職業訓練校での出会いと別れ

職業訓練校は皆さんご存知と思いますが、簡単にいうと「無料で資格やスキルを得られ、就労支援も行なってくれる学校」です。

いくつかコースがありましたが、私は「ゲーム・キャラクターデザイナー養成科」を選びました。

クリエイティブを仕事にしたい気持ちからでしたが、今思えば絵を無料で学べるなんて最高に恵まれた環境だったと思います。

半年間、十数人が定期的に教室に集まって授業を受けるわけなので友達もできやすく、大学や高校に戻ったような新鮮な空気感でした。

私は3人と仲良くなり、特にうち2人の子とは、卒業後もプライベートで会って一緒に絵を描くような関係にまで発展しました。

2人とも絵がうまく、1人はプロ級で、インスタのイラストアカウントのフォロワーは8万人近くいたり、講師の依頼もきていたほどです。
互いに共通の趣味で高め合える仲間ができたのは、本当に貴重な経験でした。

人と深い関係になるのが苦手な私にとって、なぜこれほどまでに仲良くなれたのか、我ながら不思議でした。

ですが、幸せはそう長続きはしません。

一年足らずで、仲良くなった3人とは疎遠になりました。
理由は単純です。
HSPである自身の特性が邪魔をして、人間関係を希薄に、または壊してしまったのです。

一度失った関係は、割れたグラスのようにもとに戻すのは困難です。
残った傷は一生消えないどころか、時間と共に広がったり他へ派生したりもします。

皆さんや私自身、人間関係で同じ過ちを繰り返さないようにとの思いで、この記事を書きました。

ここからは、私が職業訓練校での出会いから得た教訓をもとに、社会人やHSPでもうまく人間関係を構築したり維持する方法をまとめていきます。

社会人が新たな人間関係を作る方法

オフラインのコミュニティに参加する

社会人が仕事以外の深い人間関係を作るには、おそらくこの方法しかありません。

オフラインのコミュニティとは、具体的には以下です。

  • 職業訓練校(条件によっては給付金も貰える)

  • 習い事の教室

  • 対面の交流を伴うサロン

  • 専門学校、大学への編入や再挑戦(金銭的に余裕のある人向け)

  • 社会人サークル

大前提、社会人から人間関係を築き上げるのは本当に難しいです。
なぜなら、簡単に自立できてしまうから

仕事さえしていれば、生きてはいけます。

(特に現代では)ちょっとでも人との関係でぎくしゃくすれば、簡単に切ったり移動して環境を変えることができます。

学生時代のように、誰かと親しくなる理由や必要性がそこまでありません

さらに仕事で忙しいと、人間関係に割く時間が減るので、望む望まないに関わらず物理的に人と関わる機会が減ります

社会人が人間関係を築くうえで大事なマインドが2つあります。

  1. 自ら環境にのめり込む姿勢

  2. 金銭的メリット・デメリットを考えないこと

1に関して。
社会は環境を用意してくれますが、その環境をどう活かすかは自分次第です。

私は映像の専門学校にも通っていたのですが、当時「学費を100万円以上払っているのに先生の教え方が適当すぎること」に対してイライラし、ほぼ不登校のまま卒業式を迎えてしまいました。

今振り返ってみて、自分の考えは間違っていたと気づけます。

専門学校の日々を充実させる方法ならいくらでもありました。

  • クラスのみんなと仲良くなって放課後映像を撮りに行く

  • 先生と話して界隈の人脈を広げたり将来の仕事に繋げる

  • 他学部の人とセミナーでつながり、視野を広げる

それらの選択肢を、何ひとつ実践してこなかったのです。

ただマイナス感情をひたすらに募らせ、実体のない時間が過ぎていきました。
わざわざネガティブな感情を、100万円という大金を払って買っていたようなものです。

2に関して。
時給制労働やワーカホリックの人に多いパターンです。

お金を払って趣味の学びや人生経験、(無駄と思える)人との触れ合いに時間を使うくらいなら、働いてお金を稼いだほうが時間を有効活用できてマシ、という考え方。

「生活のため」と彼らは口にしますが、即物的(目先の報酬)なマインドを捨てない限り、そんな人はたとえお金が貯まっても無駄にモノを買うだけで、モノを通してのメリットにしか興味を示さないはずです。

最新のアイフォンやブランド品ばかり追い求めていると、人をスペックで判断したりリセット癖がつく恐れもありますしね。

人の幸福に最も影響を与える要因は「人間関係」であるという科学的研究もあるくらいなので、良好な人間関係がお金で買えるなら(口悪く聞こえる笑)利用しない手はないはずですし、それほど価値のある投資も他にありません。

HSPが人間関係を維持する方法

人間関係は作ったら「はい完成!」ではなくて、続けていくうちに実るものです。

大事にしなければ壊れてしまうのは多くの人が認識していると思いますが、大事にしすぎても壊れてしまう、厄介な存在でもあります。

unsplash.com

グラスを強く掴むという行為は、雑に扱う・想いを込める、の両方の見方ができるわけで、同じことが人間関係にも当てはまります。

HSPの人は初対面でやたら印象がいいので、環境さえ整っていれば人間関係の0→1はそれほど苦ではないはずです。

問題は、0→1のその先です。

繊細なHSPにとって長期的な人間関係を維持するのは、幾つも待ち構えている地雷を踏まないように進んでいく行為。

私もこれまで何度も失敗してきては、その度に学んできました。

今回は集大成の意味も込めて、HSPが人間関係を維持するコツ3つお伝えしていきます。

 「重たい人」にならない

ここでいう「重たい人」とは、特定の相手に執着しすぎる人のことです。

HSPは特定の物事にのめり込む性質があるので、自分の理想とする関係が手に入ると「これが私が求めていた唯一無二のもの」と過剰に反応してしまい、結果「重たい人」認定されがちです。

心配性や不安の強さも相まって、会っている時よりもむしろ、会っていない時間に相手のことを人一倍考えてしまいます

それにより私も、送らなくてもいい文面をLINEで送ったりして、職業訓練校の1人とは関係が滅んでしまいました。

「重たい人」にならないための私からのアドバイスとしては、依存先を増やすことです。

依存先は、人でも物事(筋トレや読書、ゲームなど娯楽も含む)でも構いません。

大事にしたい関係ができたら、わざとその人との時間を減らしてやろう、くらいのスタンスがちょうどいいんです。

忙しない営業マンに成りきるイメージです。

連絡というのは「会うため」の単なる手段であって、会ってからが本番です。

でも今の人はいつでもSNSやアプリで連絡が取れるので、目的と手段を混同していまいがちです。

LINEで嘘の自分を演出し、いくら関係を深めたところで、実際会って話すハードルが上がるだけです。

ちなみに、人間関係の悩みの解決策としてよく「他人に期待しない」「自分がコントロールできる範囲に目を向けましょう」などが挙げられますよね。

正しいとは思います。

でもそれって執着気質の人には難しいし、感覚的な話なのでいまいち実践するのが億劫だったりします。

一方依存先を増やすというのは、定量的(行動できているかの判断が容易)かつ能動的(ポジティブ)な解決策だと私は思っているので、実践もしやすいのかなと感じています。

 「努力家」で常にいる

人間関係において本質的に好かれる人種が存在します。
努力家気質な人です。

私は職業訓練校で、上記を身を以て体験しました。

絵やデザインを真に上手くなりたかった私は、休み時間や放課後、時間さえあれば黙々と人体の構造を学んだりクロッキーをこなしていました。

なので最初の2ヶ月ほどは、ずっとぼっちでした。

ですがある日、いつものように人体クロッキーに夢中になっていると、クラスで絵がプロ級に上手い1人が、突然私に話しかけてくれたんです。

「ずっと前から話しかけたいと思ってたんです」
「続けてたら絶対上手くなりますよ」

などと言われ、物凄く嬉しかったのを今でも覚えています。

その人はクラスでも注目の存在だったので、むしろ話しかけられる側の人間でした。(私以外のほとんどが、休み時間にその人に話しかけていました)
なので、自分から人脈を広げる必要性はなかったはず。
でもそんななかで私に対しては声をかけてくれたので、余計嬉しかったんですね。

その人はおそらく、物事の本質を理解している人でした。

最初から人脈目的で遊びに来ているような人、学習に本気じゃない人、成長欲がない人には、いくら明るい人でも・美男美女だったとしても相手にしていませんでした。

9割の人は人を見た目で判断します。
本能レベルの話なので、別にそれを悪いなどとは思いません。

ただ、最初から中身を見てくれる人は一定数います
そしてHSPは中身で勝負する場合、非常に有利です。

なぜなら、人の気持ちに配慮できる優しさや、芯の強さを兼ね備えているから。

真に人から好かれたい・長期の人間関係を作りたいなら、「直向きさ」は大事にしたほうがいいです。

なぜなら、物事に対して努力できる人が圧倒的に少ないから

 人間関係を何よりも優先させる

正直、このマインドが最も重要でかつ、私が一番伝えたい内容です。

努力家でいつつも、人間関係は大事にする姿勢。
やや矛盾しているようですが、HSPが人間関係を構築・維持する場合には、人間関係を最優先に生活することがポイントです。

なぜなら、HSPにとって大部分の人間関係の優先度は限りなく低いから。

「気づけば創作や趣味に没頭していて、人と会話するのが何日振り」なんて経験、ありませんか?

意外と罠なのが、「1人でいるほうが楽だから」という理由。

そうした人は、1人が楽なのではなく、実は家でゴロゴロしたり単にスマホ依存なだけの側面も潜んでいます。

しかしそうした生活は短期的には楽でも、長期目線で見ると、孤独感を感じる結果になりやすいです。

私の人間関係失敗談を語ります。

職業訓練校に通っていた当時、私は近所のジムにも入会していて、体重アップのために筋トレを行なっていました。

そこで仲良くなったトレーナーの人がいて、数日後には普段から一緒にトレーニングをしたり、駅まで歩いて帰ったりする仲になりました。

しかし職業訓練校とジムを両立するのは難しかったです。

トレーナーの人からのご飯の誘いや、新しいジムを立ち上げるから見にこない? 的な貴重な誘いにも露も関心を示さず、ひたすら絵を描く日々を優先していました。

今振り返っても、かなり後悔している過去のひとつです。

ジムで人と仲良くなることすらかなりレアなのに(それもトレーナーの方と)、その先にあった数多くの人脈をも私は自らの手で潰してしまったのです。

結局、私たちは幸せになるために生きているわけですが、医者になって不幸な人もいれば、バイト三昧でも心穏やかに生きている人もいます。

前者と後者の違いは、労働環境ではなく人間関係が大部分を占めているように感じます。

やる気やモチベなんてのも、他者の存在によって上下しますよね。
キツくても応援してくれる人がいれば頑張れたりします。

結論、何をやるか?より、誰とやるか?の方が幸福には重要だったりするんですよね。

私と同じ過ちを繰り返さないために(自戒の念も込めて)皆さんにお伝えしたいこと、繰り返しになりますが、人間関係を何よりも優先させる、です。

孤独が健康に与えるデメリットは思ったよりも深刻です。

米ブリガムヤング大学教授(心理学)のジュリアン・ホルトランスタッド氏らは、2010年、先行する研究の約30万人のデータを集めて統計的に分析し、孤独感を引き起こす社会的つながりの少なさは、喫煙、飲酒、運動不足、肥満よりも大きい短命リスクだと指摘。15年には、約340万人のデータから、孤独感が死亡率を26%高めると結論付けた。一人暮らしは32%、社会的孤立は29%も高めるという。

朝日新聞GLOBE+より引用

つまり、筋トレなどの生活習慣を大事にしていても、孤独だと努力が水の泡になりかねない、ということ。

自己研鑽や1人の時間も大事ですが、少なくとも大事な人からの誘いは断らない、スタンスでいましょう。

おわりに

今回は、職業訓練校での出会いから得た人間関係の教訓、をお話ししてきましたがいかがだったでしょうか?

皆さんにとって新たな気づきや発見が得られたなら、この記事を書いて本当に良かったなと心から思えます。

これからも、本質的に多くの方の人生の悩みに寄り添えるような記事を心がけて執筆していきたいと思っておりますので、フォローやいいね、コメントなんかで応援していただけたら嬉しいです。

HSPが生きやすい世の中になりますように!

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