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「どうすべき」より「どうしたいか」

あと2ヶ月経てば、30歳を迎える私は

自分が思ったよりも慎重で臆病になっていることに気がついた。


仕事のことを最優先するまり

以前の交友関係は希薄になった分、仕事に全力投球していた。


環境がすべてだから、仕事以外の付き合いはなるべく排除していたら

気軽に誘って会える友だちとは時間がなかなか合わず

街ゆく人たちを見て、「みんな何で繋がってるんだろう」って思った。


フリーランスって思ったより孤独だ。

仕事の付き合いだし、最終的には自己責任。

みんな、自分で生きていくことに精一杯で

北海道から上京した時は、今までどんだけ自分が助けられていたか

周りに甘えていたのかを思い知らされたことを思い出す。

そろそろ大人にならなきゃな、とも思う。


私は1年の間で、最初の半年間は集中モードで全力になる。

年の後半にバーンアウトして、少しずつ緩く活動しながら

探索モードに緩やかにうつっていく。


目の前に集中する集中モード。

何に注力するかを探す探索モード。

今は目の前に集中しすぎて

どこへ行きたいのかわからなくなったから

人生の休憩モード。


バーンアウトした時は、家に引きこもって充電する。

そして好きなだけ寝て、好きなだけ物語の世界に触れる。

自然と外に出たいな、という気分になるのを待つ。


そんな気分にまで回復してから

久しぶりに、前住んでいた行きつけのカフェに来た。


自分の中の「小さなしたいこと」を無視して

「すべきこと」をずっと優先していたから

自分が「心からやりたいこと」が頭に浮かばなくなっていった。


自分の中にあった「すべきこと」を一度手放して

嫌なことは一切手放してみたら、少しずつ創造欲が湧いてきた。

「あ、今書きたいな」

そう思って、今このnoteを書いている。


「すべきこと」は大事だけど

それと同じぐらい毎日「したいこと」を絶対忘れちゃいけないと思った。


それじゃないとやっぱり人間じゃない。

感情は人を間違えさせる。

人の愚かな部分を露呈させる。

それを「もう大人なんだから」と思考の外に追いやっていた。


前はそれさえも人間の人生の一部だから、ドラマだと愛していたのに。

正しさなんて、前提で変わるはずなのに。


自分はこれが正しい、と信じて、

自分の世界に閉じこもって

考えが凝り固まっていて、他の考えを許容できなくなっていた。


「自分のことを受け入れてくれる」

と感じる人がいるだけで

根本的な問題がすぐに解決しなくても、そのために一歩踏み出せたり

そういう力が音楽にあったり

ふと偶然行ったカフェやバーで話した人からきっかけをもらえたり。


その人の人生に必要なことって、必然的に目の前に現れる気がする。

いつも何かあるたびに、その視点に戻れていたはずなのに

そのことに気づけないぐらい

自分の本当の心に向き合えていなかった証拠かな、と思う。


気づけば、毎日同じことの繰り返しをしている時は要注意。

思考も、行動も、変化していないことが多い。

私は物理的に移動すると、思考も行動も変化する。


今の私にできることは「人の話を聞くことだけ」がなんか悔しかった。

私には解決できるきっかけを提供できないのかなって。

相手が気づいていないことを気づかせられる力がないってどこか自信を失っていたんだと思う。


こうやって言葉にしてみると

私が落ち込んでしまう時は、「自分は無力だな」と自分に絶望する時だと思う。


本当に無力だったのかな。

自信なんかより、「その人のために何かしたい」って

そういう真心があれば、それが伝わるし

それで十分だったのかもしれない。


どこか難しく考えすぎだったのかもしれない。


自分が苦しいんだったら、自分が楽になれるんだったら

他の人のせいにしちゃえ。

それで自分が大切にできるならって思う。

でも、それで誰かを道連れにはしちゃいけない。


情報過多になったこの世界で

広告も動画も、SNSもすべてが「こっちをみて」と主張している。

その声をひとつひとつ拾っていたら

それは潰れてしまうな、って思う。


でも、それを「ひとつの声」として

感じることができるのは、私の良いところ。


すべては表裏一体だから、反応したとしても気に病む必要はない。

もし、自分の心が傷ついたなら

その分だけ人の痛みをわかれる人になれる。

傷ついたってことは、その裏側に光が隠れてる。


その繊細さは、時に生きづらさを感じさせる。

でも、時に武器にもなり得る。


だから、周りの声じゃなくて

「自分がどうしたいか」の心の声を大切にしてあげてほしい。


あなたは、どうしたい?




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