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なぜ私は「ブルーピリオド」が好きか


私は、「ブルーピリオド」が好きなんです。



ごく普通の高校生がひょんなきっかけから美術にはまり、美大受験を目指すお話。


表現は、自分が経験や体験したことからしか生まれない。

だから、嫌でも自分と向き合う時間になる。

何を見た時に、何を感じ、どんな手段を使って、形に表わすのか。

自分が見ている世界を浮き彫りにする。

言葉で伝わらない自分を表現する。


主人公の八虎は、繊細で真面目で周りに気遣ってばかり生きていた。

誰からも嫌われないように、誰かの正解であることを正義にしていた。

でも、美術を通して自分の本当の気持ちに気づいていく。

本当の自分を出すのを怖がりながらも

描きたいことに没頭して、表現に夢中になる。


語らずともさらけ出せる。

でも、押し付けないそんな距離感がちょうど良くて

人は見たいものを見たいように見るからこそ

わかってもらえたら嬉しいし

そんな解釈をする人がいるのか、という面白さもある。


ブルーピリオド読んだら毎巻泣いてしまう。

八虎が一人で抱え込んで、考えすぎてもがいてて

もがきながらも周りの人に気づかされる。


人に嫌われるのが嫌で、人が怖くて

本当は自分のことをわかってほしくて

相手のことを知りたいけど怖くて

でも人が好きだし、絵を描くことが好き。


どんだけ自分のことを情けないと思っても

嫌われたかもしれないって怯えても

でも、好きなものは好きと言いたいし

好きでいたいし、でも逃げたくないし

そうやって向き合い続ける八虎に自分を重ねてるのかもしれない。


ぜひ、皆さん手に取ってみてください📕



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