理想の自分になるための『ファイト・クラブ』の話
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こんな方に見てほしい
スリラーが好きな方
不自由はないけどなんか満たされてないと感じる方
じっくり映画を見たい方
主演はエドワードノートンとブラッドピット。エドワードノートンもすっっごい好きなのよ!すっごい好きなんやけど、やっぱブラピかっこえ~~~~~ワイルドとセクシーとフリーダムが具現化されたらあれになるのかって感じ。てかもうタイラー自体がかっこいいんやけど、なんかむしろ同性から好かれそうなキャラなんよねぇ。それをブラピが演じて彼と合わさってもう最強っちゅーかなんちゅーか。ブラピあってこそのタイラーになってるなと。
有名な映画すぎて考察なんかいっぱい出てくるんだけど、めちゃめちゃ面白かった。ネタバレとか評価とか見る前に本編見てよかった。まだ見てない方はぜひここでブラウザバックしてすぐに映画を見始めてください。ながら見はだめですよ!伏線ありすぎるのでじっくり見るのをお勧めします!やはりデヴィッドフィンチャー。細かい演出があちこちちりばめられてるし、マジで無駄のない2時間強だった。これが1999年の映画だなんてな~~~~全然古さを感じさせないのもすごい。感じたのぶっちゃけ電話ぐらい。
※ネタバレアリです※
ファイト・クラブっていうタイトルやし、見た目正反対のタイラーとジャックが出て来るし、なんかそういう、、、タイラーに指導されてジャックが喧嘩強くなっていって最終的に番長になる、、、みたいなそんな話を想像してたら全然違ったわ。
主人公はね、ちゃんと会社にも勤めてて、お給料もらって、いいおうちに住んでるまともな男。そのうえおうちのインテリアもきれいな家具で揃えてるのよ。でも不眠症でしんどい毎日を過ごしてる。目覚めたら別の場所にいるってこともしばしば。病院にも通ってるけど効果なしなのよね。
で、ある日出張の飛行機の中でタイラーっていう男に会うのよ。その男はまぁ見た目もかっこいいんやけど、考え方もかっこいいのよ。お前は物に支配されてる、ライフスタイルの奴隷って言うんさ。そんなことで「生」を感じられるかい、死に直面してこその「生」やろがいみたいな。
この考え方が現代の物質主義への反抗心みたいなのの表れなんやんね?きっと。
そんでもって主人公のアパートが燃えてまうんやけど、困った主人公はタイラーに電話するのね。(ここのシーン、ほんとはいったいどこに電話してたんやろ)
で、タイラーと一緒にぼっろい廃墟みたいなとこ住んで、ファイトクラブってのを始める。素手で殴り合うクラブ。今までの環境と全然違うけどタイラーと一緒に住んで、ファイトクラブで殴り合って、なんか充実してそうなのよ。そしてだんだんタイラーみたいになっていく。
でもね、このファイトクラブがちょっとカルトっぽくなってきてさ、タイラーをリーダーに世の中をひっくり返すぞみたいな計画を立てるようになんのよ。車の中で主人公はタイラーに、やりすぎやぞ!町爆発させたりしてどうするつもりや!みたいな感じで詰め寄るんやけど、口論は収まらず流れに身を任せろってタイラーに言われます。
身を任せた結果車は横転。事故ります。
目覚めるとタイラーはいない。自助会で出会ったマーラにもタイラーって誰?って言われる始末。ここら辺からゾクゾクしてくるほんと。
タイラーを探すため使用済みの航空券を手掛かりに彼が行ったであろう場所を探すもいつも一歩遅くて会うことはできない。しかもそこにはすべてタイラー軍団の支部があるんですな。そしてさらに軍団の1人にあなたはダーデン(タイラーの苗字)ですよって言われる。
怖いよ~~~疑いが確信に変わる瞬間怖すぎるよ~~~~
タイラーってのは実は主人公が作り出した理想の自分。つまり実在する人物じゃなかったんですな。今まで自分がやりたかったこととか、憧れてたことが、自分じゃできないからタイラーっていう人格を頭の中に作り出して、そいつにやらせてたと。でも実際にはタイラーなんかいなくて1人で全部やってたんやけどね。
いやもう主人公これ病気ですよほんと。。。。途中ファイトクラブの創設者の噂話のシーンがあるんやけど、昔精神病院に入ってて睡眠時間は1時間って言われてるんよ。いやもうやっぱ主人公病気やん。。。。
最終的には自分を銃で撃つことでタイラーを消し去ったんやけど、主人公は生きてたのよね。あれ大丈夫なん?あんな負傷してたらしぬよね???大丈夫だったんかな???
今まで主人公がタイラーと問答したり、掴みあったりしてたのが全部自作自演の1人芝居やったっていうのがほんとに怖すぎた。特にラストはタイラーと会話する場面で主人公が1人でしゃべってる様子に切り替わったりするのよ。すごいっすね。
何やろうな~~~大量に人が死んだりしてるわけじゃない(まぁ血は流れる)けどものすっごい強烈な荒さを感じるというか、、、暴力的?過激?そう感じる映画だなと思いました。何やろうこのインパクトは。。。
こう、、、何というか、、、今をぶっ壊して本当の自分に出会えるんやでみたいな、、、
主人公がタイラーに手焼かれるシーンで(てかこれも1人でやってたと思うと相当な狂人)
すべてを失って真の自由を得る
って言うてたけど、そういうことなんかなって。確かに今生きてる!!!って実感するのって痛い!!!死ぬ!!!みたいな瞬間やん。普通に食べて寝てやりがいもなく働いてると生きてるかどうかわからんくなるのは本当にそうなんよ。
だから別にファイトクラブ自体も相手を痛めつけるのが目的じゃなくて、むしろそういうのはダメなんよな。死とか痛みを感じることでより生を感じられるっていうのに近い感じの集まりなんやと。
あとこの映画について話すときに外せないのサブリミナルね。いや私最初自分のテレビ壊れたんかと思ったけど違ったわwwああいう視覚効果面白い。これも時代に逆行するっていう監督の思いがあったとかなかったとか。。。
あとさあとさ、やっぱ主人公の名前って分からんのやんね??個人的には航空券の名前もタイラーやったしタイラーなんやろなと思ってたけど違うんかな??最後のクレジットでは名前とかじゃなく「ナレーター」やったし。いやいやナレーターって、、、確かにモノローグいっぱいあったけどよ、、、
とにかく名前って、自分を表す最たるものの1つだと思うんやけど、それさえもわかんなくなっちゃってたのかなと思うとなんかもう主人公がかわいそうで、、、不憫でならんです。
なんか映画のキャラランキングでタイラー1位になったこともあるそうですやん。いやわかる!!!!(クソデカボイス)あれは老若男女好きになるで。あの危うい自由奔放さ。ミステリアスさ。でも芯が通っててぶれない男。憧れるに決まってますやん。もれなく私も好きになりました。ありがとうございました🙏🙏🙏
ではでは👋