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mojo産業医が考える、発達障害の部下の特徴8つ

こんにちは。mojoで一緒に活動している産業医の木村です。

今年の2月は、うるう年で1日多いのですね。でも、祝日も多いためにあっという間に3月が来てしまいそうです。「うるう」って「閏」と漢字で書くそうです。

話は変わりますが、みなさん、花粉症は大丈夫でしょうか。
私は、幼いころ大変重症の花粉症でした。この時期は症状が重すぎて全く使い物にならなかった事を今でも覚えています。(実は、テストの点数が悪いのを花粉症のせいにしていたこともありました。笑)ですが、今では、体質改善の結果なのか、身体が図太くなった(!?)のか、今は全く花粉症が消えております。

さて、本題に移りたいと思います。

前回は発達障害の"上司"の特徴と付き合い方について書きました。

今回は、【発達障害の"部下"の特徴】をみていきたいと思います。このnoteをお読みの方は「あるある」だと思いますが、読んでいただければ嬉しいです。


【1】指示に対して返事をしたのに、見当違いなことをやっている

上司からの指示を聞いて「わかりました」と返事をしたのに、しばらくして進捗を確認すると見当違いなことをしている場合があります。これは十分な理解ができていないのに返事をしてしまうのと、不明点を上司や同僚に質問できないという要因によります。

【2】指示を最後まで聞いていない

発達障害の中でもADHDの症状がある場合は、指示を最後まで聞いていないことがあります。そのため、指示された仕事を半分終えてそのままにしており、終わっていないということがあります。

【3】言葉をそのまま受け取り、実行する

例えば上司から「休日はしっかり休め」と言われていた場合、何らかの事情で休日に出勤しなくてはいけなくなった場合でも、「休日はしっかり休め」の言葉どおりに行動するため、仕事をしなくてはいけないタイミングにも関わらず休んでしまったりします。臨機応変に対応することが苦手な傾向にあるのです。

【4】仕事のやり方に強いこだわりがある

例えばエクセルやワードなど、様々なショートカットが使えるようなソフトを使用して効率よく仕事をできるように言われても、頑なに自分のやり方を変えません。

【5】電話応対など、予測不能な仕事が極端に苦手

発達障害の中でも学習障害の方に多いのが電話応対が苦手という特徴です。耳から情報を得ることが苦手で、相手の名前や所属企業名を覚えておくことができなかったりします。また、あらゆる人から電話がかかってくるので準備ができず、混乱してしまいます。

【6】メモが取れず、ミスが多い

書字障害の人はメモを取ることが苦手で、上記の電話応対や上司から口頭で言われたタスクを忘れてしまう傾向にあります。

【7】非言語コミュニケーションが苦手

言葉をそのまま受け取り、実行するという特徴にも近いですが、相手の仕草や表情から感情を読み取ることが難しい傾向にあります。そのため、例えば上司が笑いながら「変なこと言うなって~」と単なるコミュニケーションを取ろうとして言った言葉に対して、「いえ、変なことは言っていません」と真面目に返答してくる、といったことが起こりえます。
こうした特徴があるため、冗談が通じないと言われることが多いです。

【8】さじ加減がわからない

「ちょっと」や「多め」といった曖昧な表現がわからず、上司の認識と大きくズレることがあります。
たとえば会議の人数が5人で、「資料は少し多めに刷っておいて」と依頼されたとき、発達障害を抱えている人は15部くらい印刷してしまうことがあります。印刷ミスの可能性を考慮して「少し多め」と言っていることを察することができず、認識にずれが生じるのです。


いかがでしょうか。次回は、そんな部下への対応についてお伝えできればと思います。

セミナーのご依頼など随時お待ちしております。今後もmojoの活動の応援をどうぞよろしくお願いいたします。


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