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「無くしもの」の原因と対処法 -ADHDとASDの特性別-

はじめに

こんにちは。mojoで一緒に活動している産業医の木村です。

皆様こんにちは。ゴールデンウィークも終わり、今年前半の追い込みにかかる時期でしょうか。

連休の後半は小学校5年生の娘と娘の友人と一緒に新大久保に行きました。
行きました、というか厳密には連れていかれ、私はお財布役のようなもの。。。しかし、今の新大久保はすごかったです。人手もさることながら、街全体のエネルギーがみなぎっていました。

行くお店は、すでに娘がご指定。ランチは海鮮専門店のテジョンデ。このお店の人気No.1のメニューの(サンナッチ)=生イイダコの踊り食い!!
水槽から、生きたままの生イイダコにレモン汁をかけるとタコが驚いてグニョグニョ踊りだし。それをごま油で食す!小学校5年生の女の子たちがキャーキャー言いながら食べるシーンはなんとも表現に困る映像でした。

お店はもちろん満席。女子率の高さにも、韓国×女子って最強ね、と嬉しくなりました。

特性に合わせた無くしもの対策

さて、前説はさておき、本題に移りましょう。前回は無くし物にフォーカスし、ADHDとASDではタイプが違うというお話をいたしました。

今回はADHDとASDの特性に合わせたなくしものの対処法を考えてみたいと思います。注意欠如・多動性症(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)から見た対処法を2つ伝えていきます。

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 注意欠如・多動性症(ADHD)の【不注意特性】
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注意力の選択が苦手であったり
注意の方向性の分割に苦手がある方がいます。この特性に当てはある方は、意思の力だけではどうにもならない事が多いです。

つまり、「これをやろう」とか「これは忘れないようにする」といった
意識をするだけでは不十分ということです。

「意識すべき事」に注意しているときは意識ができて行動に移すことが可能です。
しかし、他の事をはじめたり、注意が別のところの向いてしまったりした途端に、今おこなっていることに注意が向いてしまうので、さっきまで意識していたことに注意が向かなくなり、ものをなくしてしまったりします。

そんなことになりやすい方は重要度を3段階に分けてカテゴライズするといいです。ハイレベル・ミドルレベル・ロウレベルと分けます。

ハイレベルの対策

ハイレベルに関しては朝、昼、夕方と必ずタスク管理として
スケジュールを見る時間を決めておきます
そうすることで、忘れかけていたタスクを思い出すための
「環境」を作ることで解決しやすくなります。アラームなどを朝、昼、夕方と時間を決めて、音で知らせてくれるようにすると忘れていたとしても思い出すことが出来ます。

また、重要なものに関しては、「重要なものを入れるためのファイル」などで管理する事をお勧めします。その際のファイルはなるべく大きく中身が見える透明のものが良いでしょう

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 自閉症スペクトラム(ASD)の【こだわり特性】
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次に、自閉症スペクトラム(ASD)の【こだわり特性】方の場合です。具体的には、自分自身のやり方やルーティンなどのステップを踏まないとできなかったり、会社のやり方や他人のやり方ではできない傾向があります。


この特性が起因してしまい、相手に合わせられなくて片づけが苦手になってしまったり、手順が不明確であやふやな提示の仕方だと
意味が分からなくて「重要度」が相手の認識と異なり、物をなくしたり、重大ではないと思い自分本位な捉え方になり
【物を探すことが苦手・なくしものが多い】という事になります。

「木を見て、森を見ず」という言葉がありますが、ASDの方は中枢統合性の苦手がある傾向が高いです。

目の前の出来事がいいのか悪いのかという視点になりやすいです。
そういった傾向のある方に関してはそもそもの目的は何だったのかという視点を思い出せるように構造化していくことが大切です。

物事を進めていく前にしっかりと、なんのために「行動するのか」という理由を明確にすることで物事の重要性や必要性に気が付くことが出来ます。

物事に取り組む時や、やりたくないけどやらなくてはいけない時に、目的確認をすることを意識的に実施する、もしくは、必ず目的確認をやってからやるべき事に取り組む事が大切になってきます。

そういった形で
都度、目的確認をすることで
物やアクションに対しての重要度を再認識する事で
【物を探すことが苦手・なくしものが多い】を克服できるはずです。

次回のテーマもお楽しみに!

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