からだの感覚を目覚めさせるワーク・まとめ
からだの感覚を目覚めさせるワークについてまとめました。(これまでのnoteでも紹介しているので重複するものもありますが、さらに詳しく追記しています)
どれも自分ひとりで、家でできる方法です。
「からだを感じる」ということを長くおろそかにしてきた人は、最初はコツがつかめないかもしれません。ですが「何も感じない=からだの感覚がまだ眠っている」ということなので、何も感じないとしても無駄ではありません。
いまいちうまくできない、何も感じられないというときは、「それだけ自分をないがしろにしてきたんだな」「それなのにからだは頑張ってくれていたんだな」と感謝や共感を向けるようにしてください。うまくできない自分や、なかなか感じられないからだを責めないようにしましょう。
また、理屈で理解しようとするとうまくいきません。理解や到達をゴールにすると、脳が嘘のイメージを感じるフリをすることもあります。脳がごまかしをはじめると、からだの感覚はますます昏睡してしまいます。
いかに脳に静かにしていてもらい、からだの感覚を目覚めさせるかということです。つまり、頭で理解してわかった気分になることよりも、感覚的に「体得する」ことが大切です。
続けているうちに感覚的につかめてくるので、できるだけ楽に、リラックスして、焦らず気長に行うようにしましょう。
今回まとめたのは
●重力のワーク(自分の重さを感じるためのワーク)
●境界のワーク(自分の領域を感じるためのワーク)
●感覚のワーク(からだの内側を感じるためのワーク)
の3つです。アレンジすれば幾通りにもなりますが、からだの感覚を呼び覚ますワークとこの3つが基本です。
重力、空間、内側。
この3つはつまり、自分という存在を構成するいわば「からだの3次元」とでもいうべき軸です。
未来も過去も現在も、この「からだの3次元」の中にあります。願いを叶えるための叡智とエネルギーが生まれるのも、この「からだの3次元」です。
新しいことでも難しいことでもありません。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉の通りです。
実はこれは古代ローマ時代の言葉で、祈りについての詩の中で詠まれたものだそうです。
〝健やかな身体に健やかな魂が祈られるべきだ〟
“It is to be prayed that the mind be sound in a sound body.”
神に幸福を祈るとき、地位や財産や美貌や不死を祈るものではない。健やかな身体に健やかな魂が存在するよう、ただそれだけを祈るものだ。からだが健やかであれば、心も健やかであることができる。そこにこそ幸福が訪れるというものです。
「健やかな身体」とは、五体満足であるということでは決してありません。見た目のスタイルが美しいということでもありません。病気がひとつもないということでもありません。
「健やかな身体」とは、自分が自分のこの身体を自分のものとして何よりも大切に感じているということです。
からだにとって、自分がもっとも身近であるということ。自分とからだとが唯一無二の親友であるということ。
人生について、願いや夢について、傷つきや癒やしについて、インスピレーションがこんこんと湧き出すからだであるといういうこと。
「健やかな身体」とは、意識や心や魂と結びついて、叡智を伝え続けてくれるからだであるということです。
早ければ一晩でも、一週間一ヶ月と継続すると、重たく錆びついていた人生の車輪が動き出すのをきっと感じられます。動き出すまでは重くても、いったん動き出せば楽になります。慣性の法則のとおりです。
からだは、この世界に自分が存在していることの唯一の証です。自分という存在をよく感じ、よく知ってください。自分という存在について、好奇心を持って探索してください。
からだについての発見を重ねるごとに、「からだの叡智」を受け取ることができるようになります。
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