ウクライナ問題で最近感じていること。
先月末から続いている、ロシアによるウクライナ侵攻。
ウクライナの激しい抵抗で?ロシアは計画通りに侵攻を進められていないようですが、それでも民間人や罪のない動物たちが多数亡くなっているようで、
いつ終わるのだろうとやりきれない気持ちでニュースを見る毎日です。
こちらのいうことを全部聞けば停戦に応じてやるというプーチンの主張は、まるでヤ○ザみたいで、ロシアという国はとんでもない輩を国のリーダーにしてしまったのだなと感じています。
欧米は、ウクライナに対して武器供与をしたり、ロシアに対して厳しい制裁を課していますが、戦火が拡大するのを恐れて、直接的な軍事支援はしていません。
そのことをもって、結局自国が攻められても他の国は助けてくれないのだから、日本は軍事力を増強して核武装すべきだ、などという人がいます。
しかし、それはちょっと違うかなと思います。
まずそもそも、こういう議論は平時に冷静な頭でやるべき話と思います。
他国の戦争に乗じて煽るように議論を始めて核武装したりしたら、それこそ周辺国からの爪弾きにあい、経済的に行き詰まる結果になるでしょう。
また、今回の件では、世界各国、戦禍を収めようと動いているのに、核武装すべきだというのは逆向きのお門違いな議論であるとも思います。
さらに、そもそも、今日本は核武装すべき状況にあるのかという問題があります。
おそらくこのようなことを言う方が念頭に置いているのは北朝鮮と中国だと思います。
ですが、北朝鮮が挑発以上のことを日本に仕掛けてくる現実的な危険があるでしょうか。
中国が尖閣諸島を手に入れるために日本に侵攻してくる現実的な危険は果たしてあるのでしょうか。
中国は台湾に侵攻する可能性があり、これに日本も巻き込まれるかもしれないとも言われています。
が、今のロシアに対する世界的な制裁を見て、果たして近い時期に中国が台湾侵攻に乗り出すと言えるのでしょうか。
戦力を拡大してパワーバランスを取って平和を維持するという考え方は、ベルリンの壁の崩壊前、1980年代の話です。
あの頃、確かに大きな戦争は回避されていました。
しかし、私は子どもながらに、今度戦争が起こったら終わりだとそこはかとない恐怖心を抱いていました。
パワーバランスによる平和は、平和ではありません。
ロシアの今回のやり口は、いわば国際秩序の禁を犯したものだったと言えるでしょう。
他国が今後同じようなことができないようにするには、経済でもスポーツでも金融でも、軍事力以外のあらゆる手段でロシアをとっちめて内情をボロクソにし、見せしめにするしかないように思われます。