日本の郵便事情が悪くなっている?
1週間ほど前、私から札幌の母に普通郵便を送りました。
亡くなったご近所猫さんの写真をもらったので、(写真を通じてしか見ていなかったものの)猫さんファンだった母に送ったのです。
紙製の写真立てに入れて、定形外の普通郵便で送りました。
通常であれば、2、3日で届くだろうと思っていました。
が、写真は、送付から5日経った金曜日にも届きませんでした。
迷子郵便になったのではないかとちょっと不安になりました。
大切に思っている猫さんの写真です。
ハラハラしていました。
そうしたところ、写真は発送から1週間後の本日、なんとか届きました。
ホッと胸を撫で下ろしました。
少し前から、普通郵便のサービスは若干後退し、土曜日の配達がなくなり、従来よりも1日程度到着が遅れるようになりました。
郵便を使う人が少なくなったことや、人手不足を考えると、それはそれで仕方ないことなのかもしれません。
ですが、私は以前にも到着遅れの被害?を被ったことがあり、正直なところ、日本の郵便サービスが悪くなっているのかなと思っています。
数年前のことです。
埼玉の裁判所からの重要な書類が、届くはずの日に届きませんでした。
翌日も、翌々日も届かず、心配になって本当に発送したのか裁判所に確かめ、さらに近隣の郵便局にも調査依頼をしました。
この時電話口に出た裁判所職員の方は、「最近、裁判所からの郵便物の到着が遅れているという連絡をわりとよく受ける」と言っていました。
そして、今回の郵便の遅延。
もはや普通郵便は信用できないということなのでしょうか?
確かに、メールやSNSの利用者が飛躍的に増えて、わざわざ手紙を普通郵便で出すという機会は減っているかもしれません。
ですが、郵便に頼らざるを得ないということは今もあります。
宅急便で送るほどの大きさではなく、大きさが合わずにレターパックといったサービスも利用できない。
そういう時は定形外の普通郵便を使う人が少なくないでしょう。
我々の仕事でも、例えば、刑事施設に入っている方から相談や事件の依頼を受ける際に普通郵便が使われることはよくあります。
そうであるにもかかわらず、明確な理由もないのに、郵便の到達が遅れるというのはサービスを受ける側としては冷や冷やしますし、また不利益を被ることもあります。
間違いなく届けたいのであれば、料金を加算したサービスを使えとでもいうのでしょうか。
郵便サービスはいろんなオプションが増えて確かに便利にはなりました。
しかし、それが故に、今まで普通に使えてなんの問題もなかったサービスの内容が劣悪になるというのは、いかがなものかと思います。
郵便がなかなか届かないなんて、遠い外国の話だと思っていました。
しかし、日本も、普通郵便に関してはそうなりつつあります。
なかなか表に出てこない話ではありますが、暮らしにくい世の中がすぐそこにあるような、なんだか嫌な感じがしたのでありました。
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