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あの親にしてこの子あり

つい先日のことです。

俳優の永山絢斗さんが
大麻の所持で逮捕された件で、
うちの母が
「別にいいと思うんだけどねえ、
この後普通に俳優したって」
と言っていました。

クスリをやった芸能人が
芸能界を干されるという感覚が
今ひとつわからないようでした。

この点については先日の投稿のとおり
私も全く同感で、
「ああ、この感覚は
母親からもらったものなんだな」
と改めて思いました。

私は、国籍とか障害があるとか、
身内に犯罪者がいるからとかで、
その人を遠ざけたり差別したりする感覚が
よくわかりません。

幼稚園で一番仲良しだった子は
(当時の基準で)
自閉症と言われている男の子でした。

こういうのはおそらく全般的に
母親から受け継いだものだと思います。

というのも、中学生の頃の母の一番の仲良しは
ダウン症の男の子だったそうです。

本来は1学年上ですが、
学校側の配慮で弟もいる
母たちと同じクラスになったそうです。

周りの子は
彼をいじめたりするようなことはなく、
みんな受け入れていたそうです。

また、母の幼馴染のお兄さんが、
三角関係にあった男性を殺してしまった
ということもあったそうです。

母と幼馴染の関係は一切変わらず、
母の母(私の祖母)は、
その家族をとても心配していたそうです。

下駄屋をしていたご家族だったそうですが、
店を閉めることは一切なく、
地域で普通に暮らしていたとのことです。

そういうおおらかなところが
うちの母やその周囲にはあって、
幸いなことに?
私はそれを引き継いだようです。

反骨心のようなものも
私は母から受け継いだような気がします。

私は覚えていないのですが、
幼稚園の頃、
隣の席に座っていた男の子が
しつこく私にちょっかいを出してきたので、
腹が立った私が
一発お見舞いしたことがありました。
(注 暴力はいけません。)

そうしたらその男の子が泣き出したそうです。

幼稚園の担任の先生は
特定の子をえこひいきする嫌な人でした。
私は好かれていませんでした。

その先生は、私に対してだけ
「どうしてそんなことしたの!?」
と糾弾しました。

私は(むかついたのか)
「だってやられたらやり返せって
ママが言ったもん!!」と
口答えしたそうです。
(今にして思えば、母に責任転嫁する
とんでもない娘です。)

母は幼稚園に呼ばれ、先生から
「お宅ではどういう教育してるんですか?」
と、やはり糾弾されたそうです。

母はシレッと
「うちでは負けるが勝ちって
教えてるんですけどね~」
と言って帰ってきたそうです。
(母からのおとがめは一切ありませんでした。)

最近は、行動や性格が
だんだん似てきたと日々感じていますが、
実は、似ていたのは元々で、
今始まったことではないようです。

母から受け継いだ性格のおかげで、
色々ぶち当たることも多かったですが、
楽しい人生を送ってこられたのも事実です。

若いころは反発したこともありましたが、
これからは似ているところを笑い飛ばして
生きていけたらと思っています。



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