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【詩】白虹

真っ赤なものは過去
騒騒しい鳴き声で落ちてくるところを
僕は見ている
騒騒しさは独りで落ちることを嘆き
騒騒しさは独りで鳴いてることを見てほしい

想像は真っ青
賑賑しい唄声で飛び上がるところを
僕は見ている
賑賑しさは二人で飛ぶことを喜び
賑賑しさは二人で唄う歌を聴いてほしい

真緑の幻想
瑞瑞しい喘ぎ声で転がるところを
僕は見ている
瑞瑞しさは二人で転がることを楽しみ
瑞瑞しさは独りで喘ぎ苦しんでいる

僕らは
燃え上がる炎だったり  青く空であったり
芝生の上だったり  世界を作ることができる

然も人間は淋しい
このものすごい淋しさに僕は両眼を閉じる

騒騒しく鳴いたところで
人にはうるさいだろう  賑々しい唄声は厚かましいかもしれない  
瑞瑞しい喘ぎはどうだろう

稲妻の覚悟でもってきみを知りたがる感触は
前置きのいらない唇の挨拶と桃色であった
「光源はあなた。触れないくらい眩しくて、渡してくれないなら。乾涸びるわ」
で?
だ!

階下に内緒の唄声と喘ぎで僕を悦ばす労いは途方もなく水色だった
「透明なきみ。名前をつけるとすれば遠雷。届かないのに眩しくて、盲いてしまうよ」
で?
だ!

また
来た、
億万の声を赤くして
我が身を転がし続けて
イヴの約束を果たすため
大空に向けて空白を込めた
銃を撃つ
私は私を詠い
僕は僕を詠う
紛れもなくまっきっき

Hellow yellow mellow !!

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