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【詩】過ぎゆく五日

僕は言葉でごまかして
憎しみと肉染みを混同する
恐れとoh! that!を混同する

いつも誤魔化しているから
傷みと遺民を混同するし
結婚と血痕も混同する

以上も以下も要らんと思う
詩にならないかと気を遣う

どこかの誰かに気をつかう
死か詩か選ぼうとする
鹿しか馬でもとか考える

言葉は生身であり
文字は切り身
何より名前であるとか思う
刺身は喰いたい

名前ははじまる
誕生日

だから名前をつけたい
言葉に名前をつけたい

言葉は心
取り出して命題
問題は文字だ

文を疑う
心の描写はコトバである必要があるのか

文心の分身

僕は魔だ
善で有ることは無い

牛も鳥も馬もたべる
羊も草も豚もたべる

生きもし

殺しもし

愛のある人限になりたかった
何度でも過ぎゆく五日に
僕はツキを睨み上げるほかないのだ

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