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【詩】赤冬

気に入りの喫茶室の窓際の席で
コーヒーとカスタードの向かい合わせが
僕と君の時間をかき混ぜることで確かめたから
行脚する後悔も隣の席に腰を下ろしていた
楽隊は嫉妬と甘えを歌い流して
アンフェアな殺しについて考えるフリを示した

告白すると
僕は患部に手で触れて痛みを確認したかった
僕は本当に傷が僕を無視するほどなのか
知りたかった

美術館の園丁はいちばんの働き者で
石化した歴史よりも生々しく実存であったから
コーヒーはそれまでより苦く
カスタードはそれまでより甘かった

冬の突然に新しい趣味について話しだした
君の
前髪は
真っ赤に血を流し
僕にとって大きな共感を促すに至るまで
涙を使おうと仕草を殺していた

園丁よ
赤い冬をお前はみたか!
貴様の労働の影で燃える火を!

確かに我々は貴様の炎を感じながら
今や
心を問うことに
疲れを使っていることを謝ろう

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