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PENTAX 17を使ってみた簡単な感想

早速、PENTAX 17を使ってみました。35mmフルサイズで12枚撮りのフィルムを装填したので、PENTAX 17では24コマ撮影することが出来ました。

リズミカルに撮影できる

フルマニュアル操作のカメラと異なり自動露出で楽ちんではありますが、ゾーンフォーカスの操作、マニュアルのフィルム巻き上げ操作が必要なことで、写真を主体的に撮影しているという感覚を持つことが出来ました。Rollei 35Sをちょっと便利にした感覚です。そして、フィルムの巻き上げ操作が、撮影を軽快に、そしてリズミカルにする効果があり、なかなかの撮影体験でした。

空シャッターで気になったシャッターのラグですが、実際に撮影すると全く気にならなかったです。これも安心しました。

即日自家現像

24枚撮り切って、その日の晩に自家現像をしました。現像されたネガを見ると、小さなコマが可愛らしくてほっこりしました。

ブローニーフィルムの6x7と比較すると、一コマの小ささが際立ちます。愛おしいサイズ感です。

フィルムを装填する時にフィルムカウンターが「0」の位置になるまで巻き上げますが、今回、レンズキャップをせず巻き上げたら「0」の前の6コマが普通に写っていました。これは勿体無いので、次回から「0」の少し前から撮影してみたいと思います。

撮影結果

カメラの露出性能を確認するべく、露出補正はしませんでした。その結果、どの写真も適正露出で、ハーフサイズながら思った以上にしっかり描写されていました。もちろんフルサイズの解像感には届きませんが、スマートフォンによる高画質な描写とは違ったフィルムならではの味わいを求めるのであれば、ハーフサイズは良い選択肢であることが理解できます。

記念すべき最初のショット。煉瓦造りのレトロな建築をしっかり描写。
明るい窓と暗い洗濯機の明暗差をうまく露出制御している。
木漏れ日の表現では、このくらいの解像感が心地良いかも。
室内でも普通に写真が撮れる。
テーブルフォト(ナイフとフォークのアイコン)で撮影。シズル感があって良い。
預かっているワンちゃんと娘のショット。毛むくじゃらのワンちゃんが黒く潰れるかと思ったら、しっかり描写されています。娘の髪の毛が取っ散らかる、、、汗

フラッシュを気軽に使える

フラッシュを気軽に使えるのは素晴らしいですね。逆光では、積極的にフラッシュを使いました。

マクロ撮影は失敗

付属のストラップで簡単にマクロ撮影ができると思っていたら、なんと見事に失敗。これは、私がゾーンフォーカスの設定を間違って設定してしまったのでしょう。完全に奥にピントがいっています。

LEICAのような高価なフィルムカメラはもちろん、安くてもクラシックフィルムカメラは何だかんだと気を使います。新しい製品として発売されたPENTAX 17は、日常使いのフィルムカメラとして価値があるように感じました。フィルムのランニングコストが半分で済むのも素晴らしいです。

カメラ:PENTAX 17
フィルム:ILFORD HP5 PLUS
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9 (RAW)
出力:Adobe Lightroom Classic



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