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ストリートフォトでフラッシュ撮影をトライ <週末自家現像>
ミュージックとカウボーイの街、テネシー州ナッシュビルで2度目のフォトウィーク。ナッシュビルは、コアなアメリカ文化をダイレクトに堪能できるので、とても気に入りました。一方、観光地なので、どうしても“普通”の写真になりがちです。そこで、新しい試みとして、急遽B&Hで小型フラッシュを購入しました。フラッシュによって、ドキュメンタリー的な味付けを期待した次第です。
ただ、フラッシュを使うストリートフォトは少し攻撃的です。Bruce Gildenのように、突然人前に出てフラッシュを焚いて写真を撮る芸当は出来ません。声掛けベースで、最低でも手を挙げてアイコンタクトで了解を得て写真を撮る事になります。そのため、Bruce Gildenのような迫力ある表情は難しいですが、それでもフラッシュ撮影らしい作品が撮れました。昨日紹介した、LEICA M10-Pで撮影した写真とは一味違います。
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今回購入したフラッシュは、LightPix Labs FlashQ Q20IIという安価な商品です。しかし、このフラッシュはラジオトリガーが内蔵されており、オンカメラだけではなくオフカメラでも撮影ができる優れもの。Bruce Gildenは、右手にカメラ、左手にフラッシュという両手戦法で撮影していますね。このフラッシュでもそれは可能ですが、私は初めてストリートスナップでフラッシュを使うので、オンカメラフラッシュで挑みました。
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強い西陽の中で、逆光を意識して撮影しました。いわゆる日中シンクロです。外部露出計で測光して、シャッタースピード1/50(LEICA MP 0.72の同調速度)、絞りf16、フラッシュ光量1/2の設定にしました。フィルムは、FOMAPAN 400(ISO400)です。被写体が良い感じに浮かび上がりました。
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ナッシュビルの良いところは、みんな飲んでいるので、陽気で寛容なところです。声掛けすれば、殆どの人が快く承知してくれます。まさに、ストリートスナップ天国です。
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この左の女性は壁に寄りかかりながらタバコを吸っていて、場末の飲み屋の如くいい感じに顔に煙がかかっていました。それをフラッシュで撮影したいと思い声を掛けたら「何に使うの?」怪訝な顔をされました。「ストリートフォログラファーです」と答えたら、「あらフォトグラファーね」と腹落ちしてくれて、友達を呼んできて記念撮影になりました。本当は、タバコを吸っているところを撮りたかったので少し残念でしたが、とても素敵な表情をくれたので結果オーライです。
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とっても良い笑顔を頂きました。フラッシュが彼のセクシーな歯とシャツをハイコントラストで浮かび上がらせました。肌の質感も良いですね。胸のスフィンクスのタトゥーがとても印象的です。
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今回、もっともお気に入りの作品です。信号が赤に変わる時、走って横断歩道を渡るカップル。アイコンタクで撮影する事を伝えたら、イケメンの彼氏が素敵な笑顔をしてくれました。走っているので上着がはだけ、フラッシュが胸にある蝶々のタトゥーを浮かび上がらせています。フラッシュは、こういう躍動感ある被写体をしっかりと捉えることが出来ますね。
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LightPix Labs FlashQ Q20IIは、安くてM型ライカに使うには良い組み合わせだと思いました。
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この写真は、目の前の女性には光がしっかり当たりますが背景は真っ暗です。これはこれでありですが、背景もそれなりに描写している絵が好みなので、フラッシュを使うならば日中からゴールデンアワーまでが良いと思いました。
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このフラッシュは、本体とトリガーが分離できるので、ワイヤレスでフラッシュ撮影ができる優れものです。自然な雰囲気で光を当てたい時は、オンカメラよりもオフカメラの方が良いですね。小さいながらも多機能です。
初めてのストリートフラッシュフォトグラフィーでしたが、なかなか印象的な作品になったと自己満足しています。フラッシュを使った写真にハマりそうです。
カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Summilux-M 35/f1.4 Steel Rim -reissue-
フラッシュ:LightPix Labs FlashQ Q20II
フィルム:FOMAPAN 400
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9
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