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LEICA MP 0.72でワイヤレス多灯ストロボ撮影をトライしてみた

LEICA MP 0.72は、TTL自動調光が非対応です。そのため、気軽にストロボを使う事ができません。ちなみにLEICA M6 TTLやM7にはTTL自動調光が備わっています。


しかし、単体露出計のGOSSEN STARLITE 2を購入したので、これを使えばフィルムでもストロボ撮影が安心してできるはずです。また、折角なのでワイヤレス多灯ストロボ撮影を試みました。
私が持っているのストロボ機材は、GODOX AD200、X-Pro(トリガー) 、X1R(レシーバー)、そしてCANON スピードライト 430EX IIです。ワイヤレストリガーとレシーバーはCANON用です。TTL自動調光が使えないので、CANON用でもマニュアル設定ならば問題ないと思います。ライトスタンドは一本しか所有していないので、430EX IIにはPeak DesignのTravel Tripodを使いました。

まずは、テディベアで試してみました。

テディベアの前で露出を図ります。シンクロケーブルを持っていないので、手元にX-Proを持ってストロボを発光させました。GOSSEN STARLITE2の場合、測光ボタンを押したら45秒以内にストロボを発光させて計測します。

LEICA MP 0.72のシンクロスピードは1/50秒です。フィルムはILFORD HP5 PLUS 400なので、ISOは400となります。その条件で測定すると絞りは5.6となりました。レンズは、 Voigtlander Nokton Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VMです。

念のため、EOS 5D Mark IVで同条件で撮影しました。レンズは、撒き餌レンズのEF 50mm F1.8 IIです。GOSSEN STARLITE2が測定した数値が、適正露出なのが分かります。

次にLEICA MP 0.72での撮影です。なぜか、フィルムを巻き上げるときもストロボが発光します。特に問題はないのですが、不思議な現象です。
写真では、影が2つちゃんと写っておりワイヤレス多灯ストロボが成功している事が分かります。430EX IIはAD200よりも光量を抑えていますが、直接当てているので右側のシャドウが硬いですね。一方、AD200はソフトボックスを使っているので左側のシャドウがソフトです。

次に娘を撮りました。彼女はテディベアと異なり、動き回るので大変です。アナ雪のエルサみたいだね〜、とおだてながら気分を盛り上げます。最初はめんどくさがって彼女もだんだんその気になってくれました。
430EX IIの光もソフトにしたかったのでアンブレラを装着しました。そのため、測定では絞りが4になりました。
まずは、EOS 5D Mark IVで手持ちでの撮影です。服の一部に白飛びが発生しました。キラキラ反射するお姫様ドレスなので仕方がありません。ただ、顔の部分は良い感じになっていると思います。撒餌レンズって、本当にコスパが良いですね。

次にLEICA MP 0.72です。白飛びは起きず、若干アンダー気味でした。カメラマンを無視して動き回る娘を撮るのは、レンジファインダーでは大変です。動体撮影は、一眼レフが向いているのを再確認しました。例え撒餌レンズでも、オートフォーカスの威力を実感します。これがミラーレスカメラで瞳オートフォーカスがあれば、さらに楽チンだったのでしょう。LEICA MPでは、目が閉じた時とか変顔を量産してしまいました。レンジファインダー機の練習を続けなければなりません。

と言う事で、CANON用のGODOX X-Proを使ってLEICA MP 0.72のワイヤレス多灯ストロボ撮影は成功しました。

カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Voigtlander Nokton Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM
フィルム:ILFORD HP5 PLUS
現像液:CineStill Film DF96 Monobath
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 8

カメラ:CANON EOS 5D Mark IV
レンズ:EF 50mm F1.8 II
出力:JPEG撮って出しモノクロ変換


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