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龍野動物園のツキノワグマ

昨日、車の納車がすんでとりあえずドライブ。
何年ぶりかに龍野の動物園に行ってみた。前回はコロナより前だから4~5年ぶりだろうか。

ここの動物園はその昔、24時間いつでも入ることができた。深夜に職員はいない。クマのオリがありそこにはツキノワグマがいた。
情報も少なく、そこは僕らだけしか知らない秘密のスポットだった。

夜中にあてもなく車を走らせ、その動物園によく行った。時には女の子を連れて。他に誰もいない動物園にクマの声が響く。手に持っていた食べ物(それがスナック菓子なのか、例えば菓子パンなのか、どんな食べ物だったかは全く覚えていない。)をクマの檻に投げ込む。

暗闇でもそれを熊が食べているのがわかる。再び熊が叫んでいる。その声がまるで「うまいうまい」と聞こえる。

今では考えられない事が普通にできていた時代だった。

前回行った時はまだ熊がいたと思ったが、昨日クマの檻の前に貼り紙がしてあった。

30年以上というから、ちょうど僕らが18歳になって免許を取ったころだ。
あの時はまだ来たばっかりだったんだな。「つきみ」という名前の女の子だったのか。このはり紙を見てものすごく悲しくなった。

もう二度と会えることは無いだろうが、ゆっくりと余生を過ごして欲しい。
ありがとうつきみ。そしてごめんなさい。

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