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苦手で向いていない資格をとる

いよいよアラサーと言うのがおこがましくなってきた。ギリギリアラサー。かろうじてアラサー。粗探しなんてお手のもの、アラサー。

こう『いい年齢』になってくるといい加減自分というのが見えてくるもので、好きな事はもちろん、向いていないとか苦手分野は勝手に肌が反応する。

向いてない事柄や嫌いな出来事に直面すると肌がピリピリとアレルギー反応を起こすのだ。

私のアレルゲンは『事務作業』
数字をみつめてコツコツルーティンワークが苦手
歪む枠線、確認するほどズレてく数値
新卒1年目の苦い思い出はいくつもある。


そんな私が今
医療事務の資格に挑戦している。

自分が患者だったら勘弁してくれと眉をひそめるだろうが、やっている。資格を取るのは自由だと開き直って挑戦している。やだよ向いてないよやりたくないよと言いながら自由時間を自由に苦行にあてている。

理由はシンプル
本当に事務作業が出来ないのか知りたくなったからだ。肌が反応するのが何故なのか、その理由を知りたくなった。どうしたら出来るのか、どうして出来なかったのか、本当に向いていないのか。ふわっと時間が出来たら、その原因と今もアレルギーなのか知りたくなった。


事務作業がダメだと気付いたのは新卒時代。
私にとって暗黒歴史のひとつだ。出来ない自分が嫌で辛くてコンプレックスすぎて病んでしまった。慣れるまで努力する余裕さえもなかった。

今でもあの頃の私を引きずっている。忘れたらいいし得意を伸ばせばいいじゃないかと、私の中の冷静な私が優しく微笑む。
・自分の適性を伸ばそう
・ストレスない働き方をしよう
・向いてる仕事で自分を活かそう
「賢い生き方」というやつがもっともな事を言うから、私もそうやってアラサーまで生きてみた。おっしゃる通りで楽しくて得意が増えて夢もできた。

でも
あの悔しさが
忘れられない。

お米の研ぎ汁のように時間が経つほど底に濃く溜まっていく。上澄みが美しければ美しいほどそこに溜まったあの頃の私がハッキリと浮かび上がってくるようだった。


だから今、立派な大人になって
また遠回りしようとしている。

夢に向かって真っ直ぐ歩まず、苦手で向いていない分野に手を出そうとしている。


寄り道かなと思うけど、私にとっては避けられない道な気がせんでもない。せっかく頂いた自由時間だ。無益で有益な資格取得も良いじゃないか。

ダイエットきっかけでマラソンに挑戦した時、得意じゃないけど嫌いじゃないなと思った。マラソンなんてイミフだしと言っていた付けまつ毛の私が大会にまで参加した。目から鱗ならぬ目から付けまつ毛な大事件。「おい、アラサー。自分の事をわかってるつもりになってやしないか?」落ちたまつ毛がフワフワとおちょくってくる。


これで自分のことも見つめられるし、コンプレックスと向き合うチャンスだし、もしかしたら将来の保険になるかもしれない。

なにより今挑戦したい気分なのだ。

普段使わない頭の使い方をするには「自分らしくない」をするのが1番手っ取り早い。

新しい自分に出会いたい
知ってる自分と向き合いたい

夫のためでも子どものためでもない時間。何かに挑戦するって、自分に意識が向けられる贅沢な時だ。

なーんだ、やってみたらできるけど
やっぱ好きじゃあないな。
最後笑ってそんな事が言えたら最高ね。

短い人生
なるべく寄り道していこうじゃないの。



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