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違いを認めるって大事だけど

時々書いているが私は人権擁護団体に属してるし自分でも活動家(アクティビスト)の端っこにいると思ってる。で、活動家でも鼻息荒い人も静かに生活レベルで人権を守ることに繋がると信じたことをやっている人もいて、いろいろだ。

それぞれの信念でいいのだけど、私がちょっと不得手なひとたちは「私は差別心なんて一切ココロの中に持っていない」と言い切る人達だ。だって・・・あり得ない。

まず言葉の定義をちゃんとしたいのだけど

差別心と差別。前者は「自らの考えの中で2者の違いを認めていること」後者は「違いがあること・その属性を理由に特別な扱いをする行為」。これらの言葉の定義を良く見ると、そこに 限定された否定的な意味はない。

性差があるから更衣室を別にし、さらに男女という2択に入らない人には「ファミリー用」という名の別室も準備する、とか。
身体の小さい子供に子供運賃をつくる、とか。
視覚障害のあるひとのために点字ブロックを設置するとか。

それはむしろ理性や思い遣り・相手を理解しようという気持ちからの差別だ。「特別扱いして欲しくないんだ!」と言うひとがいるなら、「不快に感じさせてゴメンナサイね、でも同じ境遇の人の多くがこれらを有り難いと思ってくれるのでやってます。あなたにはどちらを使って頂いても結構ですよ」と言える。何をやってたって全てのひとを幸せに・満足させることは出来ないのだからね。

問題となりやすい、あるいは私が擁護活動をしている「差別」というのは、全てのひとが受けられるはずの恩恵を見た目や出身地で「不当に制限」するものだ。これは前述の差別と違い、明らかに根底に悪意・嫌悪感があるからこそ私は擁護活動をするのであって、もしこの差別を行うひとたちに「理性・思い遣り・相手を理解しようという気持ち」があったら起きない事だからだ。

やさしさ、とまとめても良いのかも知れない。

「炎上」という言葉を使われるものの中には致し方ないと感じてしまうものもあるが、それは「理性・思い遣り・相手を理解しようという気持ち」が無い場合はもちろん、優しい言葉を使うというココロ配りが浅いことが多い。

言葉だって やさしさ という篩を一度通したら大分変わるんだよ。ああ、それは糾弾する側も一緒ね。怒りに任せて人間性まで否定するようなことを書くとかさ・・・何も生み出さないケンカに成り下がってどうするの、って思う。

で、ここで差別心の話にもどるんだけど。

捉え方はいろいろでOK。でも言葉の選び方を間違うときって、ある。そのときはちゃんと話をして歩み寄って、必要なら謝って、で理解が進んだ先で新たな関係を築いたらいいとおもうんだ。それは自分の差別心を顕わにして見せて貰うことで「こんな見方が足りなかったんだ」と知る事。そうしたら、その後の行動はポジティブな優しさを加えた差別となる。

やさしさの一振りが、不必要な炎上も防ぐとは思うよね。でも同時に多少 怒られても、「自分にはこう見えるんだ」をいう自由も守られて良いと思ってる。なにより批判するひとたちはココロを寄せてるかもしれないが大抵は何もしてない。けど、書いた人達はしっかり相手に寄り添って出来ることをちゃんと探して行ってるんだからさ。

(傷つけられているとされている人達がかなり不在な議論が勝手に進んでることもどうかって部分はあるけど、今回の論点じゃないので省きます)

違いを認めるってそういうこと。そこに付随する差別心も認めるってこと。けれど差別を優しいものとするかキッツいものとするかの違いは、「理性・思い遣り・相手を理解しようという気持ち」という優しさの一振り。

その差別心と結果の差別を十把一絡げみたいに「論外」「開いた口が塞がらない」と便乗して言う君たち。君たちにこそ「理性・思い遣り・相手を理解しようという気持ち」を思いだして貰って、その上でやさしさフィルターを通した言葉で諭したらどうだろ、と思うのよ。(便乗発言が大抵、話を訳分からないものにする)・・・あ、ちょっと追加です。全員がそうじゃないし、指摘は悪くないけど マウントやめようや、って話です。(上に書いたけど、多分この部分だけで「はぁ?」ってなる方もいると思うんで)

どんなものでも定義を確認してから議論する、というのは 多分欧米ではフツウのことなんだけど、日本ではそこを確認するっていうのが甘いよな、とよく思うのだ。欧米だとバックグラウンドが違いすぎて、言葉の定義自体が違うなんていう笑えない勘違いからスタートするわけにはいかない、っていう危機感にも似た考えがあるんだろうね。

少し前になるけど、私はこちらの記事のご意見にうんうん、でした。ああ、これらはそうとは書かれてないから炎上話とは違うかも、でも当にタイムリーに私の思ってることに近かったのでご紹介。

ここからはめっちゃ私事の話なので課金します。読まなくてもイイくらいのたいした話ではないので先にお断りしておきますね。

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