怖くもなく、美しさに惹かれる「全ての人の未来」
今ねぇ、勧められて読み始めた本があるんです。
まだ半分なのですが、いやぁ、これは沢山の人に読んで欲しいなぁ。
作者?のエリックくんは双極性障害に苦しみ、20歳にして自らの命を絶った人です。そのエリックくんが「人間の死」を経て、彼の言う「天国」に行き、スピリチュアルガイドとなるまでのことが書かれています。
識ることで救われることもあるだろうし、ああ、もしかしたら混乱する人もいるかもしれない。でも同時に、あ、やっぱりそれで良かったんだ、っていうひともいるかも。
私は(まだ半分だけど←くどい)今心に残ってることが3つ。
☆(色んなポイントを)知ってたなぁ、ということと
☆自死をいけないこと、とするのは この3次元の世界の地球で残される(と思う)者の無念からなのかもなぁ、ということと
☆感情を知ってから考える ための今なのかなぁ ということ
あ、読む人、あるいは読むときで受け取りはもちろん違うと思います。それは他の本と一緒。
一つ目の「知ってた」には、亡くなった方への気持ちが結構早くに癒えることが続いていたから。昔ははっきり分からなかった(そこまでの接点ではなく、単に担当医としての接点だった)のだけれど、母が亡くなったとき、そして友人が亡くなったときも、私は「こんなに早く死を受け入れていていいのか」というくらい「許され癒された」感覚があったのです。
母も友人もちゃんと会いにきてくれたのを知っているし、なんだったら母は亡くなってから本当にいつもそこにいてくれるのがわかる。友人もね、こうやって思い出すと「え、呼んだ?」って来るから 笑
(もちろん、他にも「天国」の描写が既に私が知ってて小説の中にいれていた設定だったりもしました。)
二つ目のは、医者をやっていた頃の患者さんから末期癌の痛みに「どうして耐えなきゃいけないの」と言われたときからずっと考えていたこと。自ら選ぶ死って、社会的に受け入れは(体制的に倫理的に)とても難しいことだけど、本人の意思はリスペクトされるべきじゃないかなと思っていたこと。あとは宗教で「ダメだ」「地獄に落ちる」って言われるのも、どうなのかなとおもっていたことから。
そして私は特に3つめのこと、感情が思考を作り思考が行動に繋がる、全ては心が感じることから始まる、っていうところが「あ」と刺さったところでした。
昔から「もの凄く色んな事を同時に頭の中で考えている」と色んな人に言われて、人間そんなもんじゃないの、と反発していた時期もあるのです。
でも確かに、「感情を感じる」ことを忌避していた、そんなところはあります。
いや、感じるんだと思うのですよ。でも敢えて自分を、その感情を持つ自分を俯瞰するようにしてたというか。
最近では感情が波立つこともとても少なくて、トシなのか自分から離れすぎてるのか良い事なのか悪い事なのか全く分からなくなって来ていました。
多分私みたいな人間には瞑想が必要なんでしょうねぇ。
エリックくんが受けた「天国でのセラピー」でこんなことを言われたと書かれています。
知識を蓄えているカップは心なの。頭脳は、そのカップから少しずつ知識を吸収するようになっている。だから、すべては心から始まる。全ては感情とともに始まるの
ふむふむ、なるほど、と今これを写していても思ったところでストップ。いや、「なるほど」は頭。心は何と言っている?
「そうだった」
そしてそれは風で水面に小さなさざ波が起きるかのような、小さな驚きというか。(でもプルチックの感情の環とかそういう理解の方向性じゃなくて・・・)
そういえば私は、心で捉えたものを言葉にはしてきていないなぁ、と気付きました。もちろん言葉にし辛い、という面もありますけれど。
現代世界で「心でなにを感じているか」を知るには、生活が忙しすぎて世界が早く動きすぎているのかもしれません。そう思ったら突然「今の自分」、なにを慌ててする訳でもなく子供達は大分手が離れて私が関わる部分が少なくなり「さて、私はなにをしているのか」というぽっかりと空中に浮いたようなところになぜ自分がいるのかが(どうして自分がそれを選んでいるのかが)ちょっと分かった気がしたのです。
多分、私は心が感じることを拾い上げる時間が欲しかった。
ま、これは私の場合。
みなさんは何を感じるでしょう。
Kindle unlimitedというサービスに入っている方なら、毎月10冊借りられますからそれで読むのもアリだと思います。
あーなんか、ひっさびさにスピリチュアリティどっぷりな読書で眠い。
関係無いですけど、うちの息子も実はエリックなんですよ。昼間に済ませた用事を手伝ってくれた店の人も名札にエリックと書かれてた。うーん、エリック付いてるわ。
そうそう、本の中でエリックくんが「どうして心の病にならねばならなかったか」を「スピリット」になってからの理解で解説してくれています。これは、これだけは「人間」では説明出来ないこと。
心の病気の捉え方が 少し変わるかもしれません。
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ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーより、荒堀さんの作品をお借りしました。色づくハスカップだそうです。もうその変化する色合い、周りの色とのコントラストが息を飲むほどで、ドキドキしませんか?
私の心が飛び跳ねるほど嬉しいと思う画像だったので使わせて頂きました。
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