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半隠居の夏の毎日〜#note1本書くほどでもないけれど

ほんと、きゆかちゃんの大発明(?)にお世話になりっぱなしである。ありがとね!このタグ、すばらしいわ。

ということで、我が家の何でもない夏の話でも。

早起きはなんとやら

オットの仕事が朝7時からなので、彼の朝ご飯を出したりお弁当準備したり、を逆算して5:45に起きるのが毎日。(当然オットが仕事に行かない日は7時過ぎまで寝倒すけど)

オットが家を出るのは6:20頃。
夏時期は、私が起きてからあれこれしている間うちの3匹の猫は「外に出してください」といわんばかりにパティオドアの前に集合している。

オットの車が家から離れるのを見送ってから、猫を出す。(理由は後述)
夏、いわゆる「高原の朝」なので私もついでに庭の見回り時間。涼しくて気持ちいい。雑草を抜いたり畑の作物の見回りをしたり。気付くと巨大になって慌てるキュウリとオクラのあたりは特に丁寧に。(今年はズッキーニは作らなかった。採れすぎて困るので。)

この時間の気温20℃弱、ほんとに気持ち良くて「早起きは三文の得」の言葉を実感する。雑草と戦うのは嫌だけど涼しくて静かで幸せ。野菜達を収穫しながら何に調理しようか、ぼんやり考えるのも幸せ。まぁ子供達が実家に帰ってきていて、夕食に4人が揃うから作るのも楽しいと思えるのだけれどね。

多少虫に刺されるのが難点。絶対水溜まりなんてできない乾燥地なのになぁ。蚊がいるのだろうか、他の虫だろうか。ワークマン女子の安い「防虫」の服を着ることでこの虫刺されの煩わしさが減った。ありがとう、ワークマン。


おばあちゃん猫たちは冒険したい

うちの主力(?)の畑は主に家の南側にあるのだけれど、私が畑を見ている間に北側にあたるお隣さんの家にウチの猫たちが「ちょっと失礼」とばかりに行ってしまう。庭のデッキからドライブウェイに繋がるところにしっかりしたゲートを付けていないのも理由かもしれない。そこからちょちょっとお隣との塀を回り込めば、お隣の(美しい)庭。

そう遠くまでは行かないけれどお隣を覗くなんてはしたないじゃない。(いや、猫には分からんて)

なので畑を見たら速効でお隣の方に早足で歩きながら猫を呼ぶ。回り込めるあたりに辿り着く前にすごい勢いで戻ってくることもあるし、私がお隣の庭を覗き込んだときに戻ってきた猫が私と目が合って「しまったぁぁぁぁかぁちゃんに見つかった!」という雰囲気を全開にすることもある。
おばあちゃん猫たちなんだから、いい加減そういうオイタはやめましょうや。

時にはパティオとはちょうど家の反対側になる、我が家の玄関の方に座っていることもある。当直明けのオットが帰宅して、家の前に「見たことのある黒ネコ」がキレイにお座りしているのを見てびっくりして私に報告してくることもある。(その頃には彼女は脱兎の如く戻って家の中で何食わぬ顔をしているのだが)うちの車に間違って轢かれてほしくないので、猫を外に出すのはオットの車がちゃんと出て行った後にしている。


基本、家猫という状況にハッピーらしいので外に出す必要もないのだけれど(出してもすぐ戻ってくるし)、特にコロナ禍を経たので「猫だってちょっとは外の空気吸いたいかも?」と夏の間は庭に出してやっているけど・・・おばあちゃんになって猫たちがどんどん大胆になってきている気がする。あるいは飼い主を見くびっているのか・・・

おばあちゃんになったら時々木登りする猫も出てきたが、今年に入って庭を大分変えた(その木の側に温室を置いた)からか、今年は登ってないな。それとも年齢のせいかな。
木に登る冒険ができなくなったからお隣を覗きに行ってるのか・・・

まぁ、お隣さんとの間で大きな騒ぎになるほどではないので今のところは良しとしよう。


山火事の時期

朝焼けがすごい事になっている。世界中がオレンジになる。
この地域ではそれは即ち、「酷い山火事で空気が汚れて、朝日が乱反射してオレンジになっている」ということだ。この辺りでも山火事が多くなっているがお隣コロラド州の山火事は酷いらしく数日前デンバーの領事館から注意喚起のメールが来てた。

朝に庭の見回りをしているのは10分ほどだけど、ここのところは確かに外から戻ると喉がイガイガする。今日は5分位だったのにそうなった。
こうなると窓を閉め、できるだけ外からの空気を入れないようになる。我が家には比較的広い範囲をカバーする空気清浄機が一台だけあるが、窓を開けているとランプが真っ赤(通常より空気が汚い、となると検知器ランプがオレンジ、そして赤になる)になって頑張っている。なのでできるだけ、窓は短時間しか開けずあとは冷房でしのぐしかない。
夏の朝の気持ちよさを楽しむ時期なのに、残念。

ロッキー山脈周辺から西側、乾燥地域だから仕方ないんだけど、毎年のことながら「あー山火事かぁ・・・」と赤い空を見ながら憂鬱になっちゃうんだよね。

ピーマンが食べたい

異国を訪れて食が違うのは楽しみでもあるが、やはり気候や土壌、そして文化の違いでもあり、それが顕著なのは野菜じゃないかと思っている。

でもそれが「日常」になると、やっぱりだんだん親しんだ味が懐かしいし「時々は欲しい」になる。この10年ほど、ピーマンが私のそれだった。

あの独特の青っぽいかおりと少し残る苦味。新鮮なら生でぱりっと食べるのも、実は美味しいピーマン。

「すっぱい、苦い、辛い」は子供の味覚には危険信号だから子供の頃はそういう味を嫌う、と聞いたことがあるが、それはつまり「トシをとると味の複雑さに郷愁を覚えたり美味しさを感じられるようになる」ということでもあるらしい。
日々の食事をつくりながら ああ、ここにあの苦みが欲しいなぁとか、あの香りが欲しいなぁ、と思う事が増えていた。

海外住まいは「ないなら作るしかない」である。お陰様で家事全般が不得手な私も、食事のレパートリーは嫌でも増えた。20年前の私はがんもどきを自分でつくるとか餡を炊くとか考えもしなかっただろうが、今は普通にやっている。
野菜作りも「育つんだったら日本の味のキュウリ、茄子を」と始めたし、ピーマンへの気持ちもそんな感じで膨らんでいった。だけどピーマンの種、夏に帰省するのが多かった私では見つけられなかったのよ。

今年の春、近所の農家さんに苗を買いにいったとき「ベルペッパー」、つまりパプリカの苗をなんとなく手に取った。大きく肉厚で甘みが持ち味のベルペッパーは、店頭で売られている緑のものも赤系ほどじゃないが甘みがある。苦みは・・・ないと思う。
でも育てやすいと聞いた。なのであんな大きさにはならないかもしれないが、育ててみようと思った。

7月半ばくらいからばんばん実がなりだした。でもシロウトだからか、売られているくらいの大きさには育てられない。いや、育つのを待てないのか、私は?
どっちかはわからないがとにかく、「ピーマン」くらいの大きさで収穫を始めた。

そうしたら。あるではないか、苦み!
パプリカだから香りは日本のピーマンまではいかない。というか加熱調理しちゃうとほとんどしない。でもほんのり、苦みがある。
沢山採れてくるので、先日は青椒肉絲を作ってみた。おおおお、念願の!かなり理想の青椒肉絲に近いものができた。

そんなわけで、「なんちゃってピーマン」ではあるが今年の私はハッピーだ。来年も作ろうっと。


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