素敵になりたい気がしてきた
本に心を読まれる
私はよく、オーディブルで本を読む(聴く)のですが、今は、ジェーン・スーさんの「きれいになりたい気がしてきた」という本を読んでいます。
まだ冒頭10分ほどしか読めていませんが、自分の中の色々な記憶や感情を呼び起こされ、ちょっと書いてみたくなったので、書いてみることにします。
先日本屋に立ち寄った際、パッと目に飛び込んできたのが、ジェーン・スーさんの「きれいになりたい気がしてきた」という本のタイトルでした。
あ、わかる。
ちょうど私も、素敵になりたい気がしてきてるんですよ。
変化する価値観
これまで、自分の容姿や装いに関して、自分なりの心地良さを求めて、それなりに表現してきたつもりです。
でも、ここへきて、もっと積極的に求め、表現していきたい気がしてきました。
買い物に出かけたり遊びに出かけたりした際、すれ違う人たちの中に素敵な人を見つけると、瞬時にぎゅんっとフォーカスして見惚れる、ということが、私にはよくあります。
特に、その人自身の良さがちゃんと活かされ表現されている人を見ると、素敵だなあ、と、悦に浸ってしまいます。
あなたの良さを磨いてくれてありがとう〜、と、心の中で勝手にその人と激しく握手したりしています。
なぜか、自分の魅力を思う存分発揮している人や、自分の能力を思う存分発揮できている人を見かけると、嬉しくてしょうがないのです。
心の中で、ひとりスタンディングオベーションです。
自分が素敵であることで、誰かの「眼福」となれるのなら、自分を磨かないという選択肢はない。
そう思うようになりました。
過去の自分と和解する
唐突ですが、中学生の頃、私はけっこうモテていました。
というか、モテていたらしいです。
卒業してから、そうだったんだよ、と同級生から聞かされて知ったことも多く、そう言われてみれば、あれはそういうことだったのか、とそこでようやく気づくほど、そういうことに関しての興味は薄く、成長も遅い方でした。
今となれば、もっとモテ期を楽しみたかった、と思うのですが、時すでに遅し。
この頃の私は、とにかく、目立ちたくなかったのです。
一学年にひとクラスしかないような、田舎の小さな小学校から、いきなり県下最大の生徒数を抱える中学校へあがりました。
街の大きな小学校から来た子は、子どもながらに、すでに恋愛に関しての興味関心が高く、私はなす術もなく、その渦に巻き込まれていきました。
男子からちょっと人気がある、というだけで、男子に限らず、女子に限らず、まったく身に覚えのない噂を立てられたり、嫉妬や批判や羨望の目を向けられたりしました。
保育園、小学校と、幼馴染であり、大きな家族のように育ってきた男友達も、なんだか急に違う距離感で接してくるし。
私は何ひとつ変わっていないのに、周りは急速に変化していき、まだまだそのままでいたかった私は、置いてきぼりを食いました。
もう、勘弁してよ。
目立つと良いことないなあ。
私自身は、自分のことをかわいいともなんとも思っていなかったし、むしろコンプレックスばかりでしたので、困りました。
目立ちたくない。
この頃から、私は外見を磨くということを、どこか放棄して生きてきた気がします。
客観的に見て、めちゃくちゃモテていたわけでもなかったのに、子どもだった私にとっては大変な問題だったため、外見を磨いたり飾り立てたりすることに関して、それをしたらもっと危険な目に遭うぞと、防衛本能が働いたのだろうと思います。
わかる、わかるよ。
でも、すごくもったいないよ。
と、過去の自分に気づいたら、今の自分もまた、宝の持ち腐れであることに気づきました。
あの頃の自分には戻れないけど、今ならもっと、全力で自分を磨いてあげられそうな気がする。
私なりのビジョン
そうは言っても、はやくも、中年です。
瑞々しい若さを持つ人の磨き方とは、違う磨き方が必要でしょう。
先日夫に、「私っていくつに見える?」と聞いてみました。
この質問に、夫は身の危険を感じたのでしょう。笑
夫は一瞬「うっ」となり、「知ってる人だからわからんよ」と困り顔。
結局答えてもらえなかったなと思っていたら、翌日唐突に、「昨日の話だけど、35歳かな」と言われました。
一日考えてくれたのなら、マジなやつだな。
加えて、「10歳は若く見える」と言ってくれたのですが、私の実年齢は、44歳です。
10歳若く見えるなら34歳だろ、と思ったのですが、まあいっか。
自分から聞いておいてなんですが、いくつに見えるかは、どうでもいいんです。
ただ、出発点の実年齢と見た目のギャップを知っておきたかったのです。
顔にしわの刻まれたおばあさんでも、白髪の混じった髪であっても、素敵、と見惚れてしまう方は、本当にたくさんおられます。
何が自分を心地良くしてくれるかをよく知っていて、そうした自分の心に応じて、好きな装いを、気張らず自由に楽しんでいる、そんな空気をまとえたら、最高だなあ。
私は、皮膚が呼吸できない感じがするので化粧は好きではなく、いつもは眉毛だけ描いて終わり、なのですが、もうちょっとだけ工夫していけたらいいなと思っています。
ひとまず、肌のお手入れは必須です。
ファッションに関しては、自分に似合うものがもはやよくわからないので、素敵と思えるショップ店員さんを見つけて(これが結構難題)、トータルコーディネートをお願いしてみるのも面白そうだなあとか、そんなことを考えたりしています。
たまにスーパーで、ナチュラルメイクかつ自分を活かした装いの素敵な人を見かけると、声をかけたくてうずうずしてしまいます。
突然話しかけたら驚かせてしまうだろうし、いくらかお時間を奪ってしまうと考えると、躊躇してしまうのだけれど、この衝動をいつまで抑えておけるのだろうか。
もうちょっとおばちゃんになったら、そんな躊躇もなくなりそうな気はしますが。
外見だけでなく、醸し出す雰囲気や、滲み出る人間性も、同時に磨いていきたいというのは、言うまでもないことです。
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