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ブラジルからやって来た 58294 Tributo A Wes Montgomery

「選曲家の私物」桑原茂一のレコード屋 始めます。

このアルバムは仕事でブラジルのリオに出向いた折に、少し時間が取れたので、兼ねてから行きたかったサルバドール州のバイーアに向かい、
訪れた街の寂れたレコード店で購入したものです。
リオからバイアーは国内線の小さなプロペラ飛行機で、当時は滑走路もまだ砂利道だったこともあり、無事着陸した時は乗客全員で大拍手だった。
冷や汗を拭い笑顔でタラップを降り、足が大地を踏みしめた瞬間それまで味わったことのない高揚感が湧き上がった。と同時になぜそんなことを思ったのか分からないが、私はどうしてもここに来たかったんだ。と深く認知承認したのだ。で、1549年に設立されたブラジルの首都、バイーアと呼ばれていたサルバドール。この街はアフリカから奴隷として人々が連れてこられた最初の都市だとも言われている。そのせいでだろうか、これ以上はない黒を純黒と呼ぶそうだが、これまで出会ったことのない純黒の肌たちとの遭遇は足がすくむほど緊張した。子供は別の人種と接すると恐れを感じると聞いたことがあるが、私も子供と同じように、足がすくむほどのパワーを彼らから感じたのだ。この例では誤解を招きそうだが、紹介された友人宅で寛いでいたら、歳の頃なら14,5歳の美しいお嬢さんがまるで豹が駆け込むように現れた。思わず夢中になって見惚れていたら、いきなりジャガーが唸り声をあげ、今にも飛びかかってくるような目つきで私を睨んだ。驚いて引き攣った笑顔で目線を躱わしたが、すくんで彼女を暫く見ることはできなかった。
ここはジャングルだ。特に可愛い子は小さな頃から野獣の餌食になるのだろうか。身の危険は自分で守る。そんな野生の掟が支配する厳しい社会なのだとコックリ頷いた。となれば食も当然、ケバブ的な肉や川魚の蟹など野生の美味がうまいのだが、料理の全てがすべてとれたての純粋なココナツ油がまとわり付いているのでが滞在中次第に胃腸の活力は萎んでいった。
ま、色々書きたいことはあるが、滞在中、特に音楽的なイベントに出会ったわけではないが、四六時中音楽というか音楽のリズムに囲まれていた気がする。つまり誰も彼もがリズムを発信していたのだと思う。それもそのはず、
そんなリズムが生まれるバイ〜アはリオのカーニバルの源流でもあるからだ。で、当然、レコード屋があれば即飛び込むのだが、ない。何故かない。私が知らないだけだろうが、やっと一件見つけて入ったが、なんとも在庫枚数が目線で数えられほどしかない。で、英語の片言を話そうとする方はそこには皆無で、情報もなく、しかも聞かせてもらえるプレイヤーも目には見えず、つまり無音のレコードショップ。であれ、私は数枚ジャケ買いをした。その中の一枚がこのレコードだったのです。

さて、この度、[選曲家の私物]として桑原茂一保存のレコードを少しづつ放出するつもりです。けして高価なものを出品する意図はありません。
このレコードはまさに偶然、最初の一枚目ということもあり、こんな貴重なというかこれほど高価なレコード購入する方がいるのだろうか?そんな好奇心で出品してみるのです。なのであなたの探しているレコードをお知らせください。探されているジャンルのレコードから順じ進めていきます。もちろんたいして在庫があるわけではないのでお役に立てないかもしれませんが、そこはそれ選曲家の私物にすぎません。ご容赦いただきたいです。

そう気になって、Discogsを調べてみたらなんとブラジルからの出品で現在一点のみ発売中 価格  ¥ 58294
ブラジルから郵送したら7万以上かかってしまいそうだ。
この情報は以下をご覧ください。

https://www.discogs.com/release/2854419-Egberto-Gismonti-Egberto-Gismonti

1969年のElencoレーベルからの1STアルバム。
SIDE-A
1 Salvador
2 Tributo A Wes Montgomery
3 Pr'um Samba
4 Computador
5 Atento, Alerta
6 Lírica II (Pra Mulher Amada)

SIDE-B
1 O Gato
2 Um Dia
3 Clama-Claro
4 Pr'um Espaço
5 O Sonho
6 Estudo N.o 5
https://music.youtube.com/watch?v=NJh9MD2OBgU&si=QK98mtv5NPFEQoXN&feature=xapp_share

以下 BASE AIアシスタント
ピアニストであるエグベルト・ギズモンティによる
名盤「INCLUIND O SONHO」。
晴れた日の休日に聴きたい、サウダージ感漂う一枚です。収録曲には「Pr'um Samba」や「O Sonho」など、
心地よいボサノヴァのメロディが満載。
アシッド・フォークやソフト・ロックの要素も散りばめられ、
聴き手を飽きさせません。さらに、スリリングに展開するインスヴォーカルも入っており、聴くたびに新しい発見をしていただけるでしょう。

このアルバムを聴けば、日常から離れて異国の風景を感じるかのような気分に浸ることができます。音楽の魔法で心と体を解放し、新たな冒険に導いてくれることでしょう。

※音質を最大限楽しむため、高品質のイヤフォンやスピーカーでお楽しみください。


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