今週の日記|わからないということをわかる
チョコバッキーを買いだめしたとたん、まるで秋のような涼しさになりました。こんにちは。
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わかることよりも重要なのは、わからないということをわかりつつ、それでもなおわかろうとする、その不断の営みにあります。
安易にわかろうとするあまり答えらしきものに飛びついたところで、確かに一瞬わかったような気分にはなれるかもしれませんが、その実なにも自分の身にはつきません。
当然ながら、わたしたちが生きるこの世界は、算数の問題を公式で解くようには答えを導き出すことはできません。単純に類型化して、それであたかも答えが出るかのように語るとしたら、そこには圧倒的に人間存在への敬意が欠けていると思わざるをえません。自己啓発として語られる多くは、その意味で「血液型占い」程度に思っておいたほうがよいでしょう。
とにかく、ひとにできることはただ「考える」ことのみです。考えて考えて、考え抜いて、吐きそうになりながらもなお考えること。そこで得られる経験の大きさを、ぼくは学生時代に哲学を学ぶなかで理解しました。
ゴールそのものよりも、いかにしてゴールに辿りつくか。哲学とは、先人たちによる試行錯誤の無数の足跡なのです。と、いまチョコバッキーの山を前に考えています。
以下、今週の日記です。
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