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今週の日記|コーヒーゼリーのレシピなど

5月15日 季語の世界

外を歩いていると、めがねのレンズに小さなキミドリイロのアブラムシが引っつく季節になった。春だなあ、と思う。菜の花に群がっている印象が強いせいだろう。

ちょうどいま、手元に川上弘美の『わたしの好きな季語』という本がある。さっそく目次をざっと眺めるが、どうやら「アブラムシ」という項目はなさそうだ。そのかわり、というわけでもないが、「海苔」が春の季語であることを知る。意外である。スーパーに行けばふつうに一年じゅう売られている「海苔」から、ある特定の季節を感じたことなどなかった。新海苔の季節(新海苔というフレーズじたい新鮮だが)が、2月の初め、早春にあたるらしい。

せっかくなので、「アブラムシ」についても調べてみた。すると、これまた意外なことに「夏」の季語であるという。しかも、ざっくり「油虫」だとゴキブリなど含まれてしまう可能性があるため、あのちっこいキミドリイロのは「蟻巻(アリマキ)」と呼ばれるらしい。もうずいぶん長いこと日本人をやっているが、知らないことはまだまだある。

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