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今週の日記|コーヒー豆と郵便局

6月9日 誰も説明のできない規則

コーヒーの消費が激しいのは、家で仕事をしているせい。こんなにコーヒーを摂取していたら、いずれ肌が松崎しげるのような色になってしまうかもしれない。

しかし、鏡に映る自分の姿はあいかわらず生っ白いまま。そういえば、あんなにコーヒーを飲むフィンランド人だってみんな色白ではないか。この場合、色白という表現が正しいかどうかはべつとして。コーヒーの摂取量と肌の色とのあいだには、どうやら因果関係はないらしい。多少は黒くなりたいのだけれど。

それはともかく、コーヒーの摂取量が激しいので、銀座にある輸入食材を扱う店で業務用のコーヒー豆を買い置きしてきた。ふだん買っている豆の6割くらいの値段で済む。しかも、運よくレジに知り合い(カフェ時代のお客様)がいるときはさりげなく社割にしてくれるのだ。ありがたい。

***

ところで、銀座に来たのにはコーヒー豆の調達以外にも目的がある。郵便局で尋ねたいことがあったのだ。

郵便局なら自宅の近所にもあるのだが、住宅街の郵便局の窓口ではおそらく埒が明かないと思い、ふだんから特殊な郵便物を多く引き受けていそうな都心の郵便局にまでわざわざ出向いたのだった。

結果、窓口の担当者では判断がつかず、ひとり、またひとりと局員が集まってきて、とうとうマニュアルを手にした局長まで加わりああでもない、こうでもないと協議が始まってしまった。事前にネットで下調べし、あとは実物を見てもらった上でOKのお墨付きだけもらうつもりだったのだが。

「いやあ、すみません。「定形」にはいろいろ細かい規則がありまして……」と恐縮する局長に文句を言うつもりなど毛頭ないが、そもそも規則というのは業務を円滑に遂行するためにあるものであって、こんな現場が混乱するような規則をつくっておいて平然としている日本郵政のえらいひとはやはりどうかしているのではないか。

瞬時の判断も明確な説明もできないのは、それが規則のための規則であってどんな目的のために必要なのか、おそらく現場をふくめ誰ひとり理解していないせいだろう。

そんな愚痴を友人にこぼしたら、既存のルールを見直して破棄するのって、じつは無意味なルールを維持するよりも面倒だったりするんだよねと言われる。日本のお役所や組織には、きっとそういう「死に体」になったルールが山ほどあるのだろうな。ため息。

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