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『王様のレストラン』と「博愛」について

自由・平等・博愛といえばフランス革命のスローガンのひとつで、その後フランス共和国の標語にもなった言葉ですが、この標語の真骨頂は、なんといっても自由、平等にくわえて「博愛」を掲げている点に尽きます。

ちなみに、日本では博愛(Fraternité)はときに「友愛」とも訳されますが、その語源は「兄弟」を意味する単語「frère」から来ており、つまり「兄弟愛」を指すものだそうです。要するに、それぞれの個性を認め合い支え合うその姿をもって「博愛」なのです。

じつは、自由と平等だけではひとは幸福になれない。みんなちがって、みんないい。その精神を共有できる地盤があってこそ幸福な社会は築かれるのです。数々の優れた知性を育んできたフランスという国の底力を感じます。

ところで、この年末年始、TVerで『王様のレストラン』というドラマをイッキ見しました。三谷幸喜が脚本を手掛けた1995年のヒット作です。ああ、面白かった。

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