![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90274399/rectangle_large_type_2_72866a83ba0c6de3f207a12864a63240.jpeg?width=1200)
【映画】最近観た映画2022年10月
・セックスと嘘とビデオテープ/スティーブン・ソダーバーグ
セックスと嘘とビデオテープ/スティーブン・ソダーバーグ
— marr (@moi_iommoi_iom) September 30, 2022
壊れた人間関係がビデオテープを通して、感情に変化が訪れる。終盤のビデオのシーンの異形さが映画のマジカルな瞬間を捉えてる。 pic.twitter.com/mHhzyWPIx8
とにかく音の使い方がめちゃくちゃ上手い。遠くで鳴ってる電車の音や、騒音がぱたりと止む瞬間の切り返しや、後半のノイジーなアンビエントも独特な空気を醸し出していて異常な環境がさも自然に流れる。ほんと傑作だよな。
— marr (@moi_iommoi_iom) September 30, 2022
ソダーバーグの処女作でカンヌのパルムドールを受賞した傑作。ラストにかけてビデオを使った異様な雰囲気の盛り立て方は凄い。
・メモリア/アピチャッポン・ウィーラセタクン
劇場公開で観ようとしてたらコロナにかかってしまって、やっと配信で鑑賞。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 1, 2022
主に映画の中で流れるノイズについてたらたらと書きました。
メモリア Memoria/アピチャッポン・ウィーラセタクン|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/zgvpnirhBt
ロングショットかつタルコフスキーばりに長回しが続く映像と、延々と鳴る雑踏のノイズ。音の記憶を辿っていった先にあるものに、圧巻というよりも口あんぐりな結末に「え〜?」となる変な映画でもある。いやなんなんだあれ?
・(ハル)/森田芳光
これを四半世紀以上前に作っていた森田芳光恐るべし。今でも十分感じるものがあるのではないかと。あと、深津絵里がめちゃくちゃ可愛い。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 2, 2022
(ハル)/森田芳光|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/YaIrxLoMWp
とにかく深津絵里がかわいい。パソコン通信の時代の話なんだけれど、今観ても現代に通じるものがある。ある種のドラマの安っぽさがかえって郷愁感を高めている。
・水の中のつぼみ/セリーヌ・シアマ
水の中のつぼみ/セリーヌ・シアマ
— marr (@moi_iommoi_iom) October 3, 2022
じわりとくる繊細な描き方は上手いなぁ。十代の奔放さとセンシティブさの対比。ラストの生々しい描き方への持っていき方は流石。アデル・エネルのかったるい表情が映画映えしていて、引き込まれる。あまり意識してこなかったけど、結構身長高いのね。 pic.twitter.com/LbXS1PApfV
結構ツッコミどころも沢山あって、変態仮面とか裸で待ち構えてたりするシーンとか随所に笑えるシーンがある。中高生ってほんとしょうもないよな。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 3, 2022
過剰な演出を避けて少しずつ二人の距離を詰めていくシアマの丁寧な描写の描き方は流石。溜めていた感情がキスシーンでぶわっと高まる。しかし、変なキャラクターがちょいちょい登場するちょっと変な映画でもある。
・エコー・イン・ザ・キャニオン/アンドリュー・スレイター
エコーインザキャニオン/アンドリュー・スレイター
— marr (@moi_iommoi_iom) October 5, 2022
肝心のジェイコブ・ディランの声が殆どの曲に合ってないのが残念。
ベックやキャットパワーらメンツは豪華だけど、この世代特有のアクが目立つ。もう一回り下の世代の方が過去の音楽へのアプローチは上手いよね。 pic.twitter.com/2KK9SnOc2y
60年代ヒットメイカーの面々は楽しそうに話すけど、みんな仲悪いから出演はバラバラ。マッギンはクロズビーにブロックされてるしね。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 5, 2022
あの御大が出てこないなと思ってたら、エンドロールで出てきて爆笑した。
クロズビーのドキュメンタリーと併せて観た方が良い。
60年代のロサンジェルスにあるローレルキャニオンに集まったミュージシャンたちの足跡を、ディランの息子ジェイコブが辿っていくドキュメンタリー。肝心のジェイコブ・ディランの声と曲がちょっとマッチしてないのが残念。ニール・ヤングが出てこないなと思ってたら、エンドロールで登場して腹抱えて笑った。
・ラム/ヴァルディマル・ヨハンソン
まあA24配給というのも納得な予想通り変な映画。タル・ベーラやヨハン・ヨハンソンが好きな人は観た方がいいと思う。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 4, 2022
【映画】ラム Dýrið/ヴァルディマル・ヨハンソン|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/UwS0oWtgqC
A24らしい映画なんだけど、半獣人の子供がなんか愛おしく思えてくる。クレジットにタル・ベーラの名前があってなるほどなと思わせる、映像美があった。
・ルクス・エテナ/ギャスパー・ノエ
ルクス・エテルナ/ギャスパー・ノエ
— marr (@moi_iommoi_iom) October 6, 2022
映画自体はつまんないんだけど、ラスト10分の目の錯視を利用した明滅の映像は面白い…んだけど脳が疲れる。
これ、ここだけをPVかなんかで作った方がよかったんで無いの? pic.twitter.com/ruGGTUwpWC
ベアトリス・ダルってこんな役ばっかりだな。映画はちょっと半端な感が否めないのだけれど、ラストの明滅は凄い。けど脳がめっちゃ疲れる…。
・曽根崎心中/増村保造
曽根崎心中/増村保造
— marr (@moi_iommoi_iom) October 7, 2022
いやはや梶芽衣子のぐいぐいと引っ張る演技の凄さ。中盤のリンチから心中への流れのスリリングさは、増村作品で一番人気があるのも頷ける傑作。
それにしても刃物は痛々しい…。 pic.twitter.com/lRYi5lJZc9
とにかく梶芽衣子無双。前半はちょっとどうなんだろう?という感じで始まるのだけれど、悲劇に突き進む中盤から後半にかけての歯車が狂っていく所のスリリングさ。増村の中でも一番人気があるのは納得。傑作。
・たかが世界の終わり/グザヴィエ・ドラン
たかが世界の終わり/グザヴィエ・ドラン
— marr (@moi_iommoi_iom) October 9, 2022
テーマも映像も良いはずなのに、噛み合ってない感じがする。ドランらしいはっとする表情の描き方や、元恋人との回顧シーンのぐっとくるシーンはあれど、映画全体を見ると散漫な印象が残る。 pic.twitter.com/wOrqN6RRWr
この数年のドランはちょっと食傷気味。映像もテーマも悪くないんだけど、繊細さとケレン味のある大味さが上手く合致してない作品は、ちょっとボヤけてしまってる印象がある。どうしてもドランには、それやっちゃうの?っていう様なものを期待しちゃうんだよな。
・SNS 少女たちの10日間/バーラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク
SNS 少女たちの10日間/バーラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク
— marr (@moi_iommoi_iom) October 10, 2022
オーディションののっけから女性たちが過去に直面した性犯罪がごろごろ出てくる。裸の強要から、写真を使った脅迫、会ってセックスを求める男たち…だけでなく共犯する女性まで登場して唖然とする。 pic.twitter.com/MKRNUwlyFz
12歳と知りながら繋がりを求める男達の異様さ。3人の女優はフェイクの裸の画像を使っているのだけれど、怒り心頭して飲み物をぶちまけるのも当然だよな。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 10, 2022
スタッフの知り合いの男にスタッフ総出で直接会いに行くラストの、保身に走る男の姿の滑稽さがなんとも痛々しい。
十代の少女との性的な出会いを求めて、SNSのチャットで話しかける大人たち。男性だけでなく女性もいたり、ヌードを送らせて脅迫する男など、子を持つ親にとっては身の毛もよだつ恐ろしい現実が次々と露わになる。
・秘密の森の、その向こう/セリーヌ・シアマ
一見単調な映画かと思いきや、母と娘の繋がりが丁寧に描かれている映画だと気付かされる。コロナ禍らしいミニマムさを最大限に活かした作品だと感じられた。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 12, 2022
【映画】秘密の森の、その向こう Petite Maman/セリーヌ・シアマ|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/NDKgFCAWRW
前作燃ゆる女の肖像のヴィヴィットな映像に比べると些か地味ではあるのだけれど、自分と同い年の母親と出会うファンタジックなテーマをベースに母と祖母の過去を、娘の視点で描いている。シアマらしく丁寧にじっくりとクライマックスへと持っていく描き方は素晴らしいと思う。
・第三世代/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
第三世代/ライナーヴェルナーファスビンダー
— marr (@moi_iommoi_iom) October 12, 2022
オープニングの窓越しに見えるベルリンの教会と、スネアの打音と共に現れてくるクレジットがかっこ良い。
信念がある様で全くない若者達の楽観的で無軌道な様が滑稽に描かれてる。 pic.twitter.com/bkXCmXJKvJ
シンプルだと言い切ってしまうファスビンダー。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 12, 2022
畳み掛ける様に沢山の台詞(しかも抽象的)が盛り込まれてるから、それに引っ張られて難解に感じるんだろうな。
「第三世代」が劇場初公開、ファスビンダーのインタビューを入手https://t.co/Lj27f6SCrc
オープニングがとにかくかっこいい。連合赤軍などテロリズムから得た着想を盛り込みながら、どこかあっけらかんとした映画。難解なセリフは読み流しながら、映画に酔いしれたい作品。
・アルタード・ステイツ/ケン・ラッセル
駄作すぎて時間返してくれぇ…と思ったけど、クローネンバーグの映画と比べるといかにクローネンバーグの作品が心にグサグサと刺さってきた理由がよく分かった。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 13, 2022
【映画】アルタード・ステーツとその先にあるクローネンバーグの映画|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/C3gbqSseFJ
駄作。ヒッピーカルチャーをもじりつつ、異形のSFに仕立ててるんだけど、どうもテーマが軽い。というのも、ここで描かれてるテーマの殆どをデヴィッド・クローネンバーグがちゃんとグロテスクに描いちゃってるので、比べちゃうとねぇ…。
・13回の新月のある年に/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
ライナーヴェルナーファスビンダー/13回の新月のある年に
— marr (@moi_iommoi_iom) October 15, 2022
ファスビンダーが恋人の死をきっかけに自主制作した映画というわりに、狂気じみた軽快さがあったりと、単純に重苦しい死だけにフォーカスしない所が一筋縄でいかない。 pic.twitter.com/inLmcMMJQA
過去を辿っていきながら、倒錯した生き方を選んでしまった事を吐露するインタビュー記事を録音テープで締めくくるラストへの流れは圧巻。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 15, 2022
牛の屠畜シーンや、ロキシーミュージックが流れるゲームセンター、スーサイドが流れるゲイの男の部屋などグロテスクでいかがわしく異様な雰囲気もインパクトがある。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 15, 2022
トランスジェンダーの居場所の無さが生む空虚さ。問題のきっかけになった雑誌インタビューの内容が、録音テープによって詳らかに語られる。バイセクシャルだったファスビンダーが恋人の死をきっかけに作った作品というわりに、ドライな描き方をしている。屠殺の場面の露悪さに加えて、ロキシーミュージックやスーサイドが流れている所なんかは、確信犯なんだよな。
・ヴェロニカ・フォスのあこがれ/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
サンセット大通りへのオマージュではあるものの、それに尽きないドイツからのアメリカーナへの視点。傑作。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 16, 2022
【映画】ヴェロニカ・フォスのあこがれ Die Sehnsucht der Veronika Voss/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/EL6bcfaiw1
ワイルダーのサンセット大通りの影響はかなり強いのだけれど、戦前戦後に引き裂かれた女優の刹那な生き様が痛切に描かれてる。モノクロームの映像がとにかく美しいこと。
・コンタクトキラー/アキ・カウリスマキ
コントラクトキラー/アキカウリスマキ
— marr (@moi_iommoi_iom) October 17, 2022
不条理と非合理の狭間にカウリスマキの滑稽な乾いた笑いがあるんだよな。
イギリスの新自由主義により真っ先に排除される移民たち。絶望の中で死ぬに死ねない主人公が、自らを殺してくれと殺し屋を雇うカウリスマキらしいコメディ。 pic.twitter.com/cD6jdyQnHJ
出てくる人達それぞれの厭世観はひとりひとり形が異なっている。移民だったり、労働者階級だったり、癌だったり、無職から強盗をしたりとどれも底辺の人達を描いているのは、カウリスマキ作品に通底する人生観と、思わず笑ってしまう滑稽さが愛おしい。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 17, 2022
極端なラストは何故かじんわりと心に響く。
カウリスマキはイギリスで撮ってもカウリスマキにしかならない。この後の作品でも描かれる移民や貧困など、一貫したテーマと緩い笑いがカウリスマキたらしめる要素なんだよな。
・アフターヤン/コゴナダ
コゴナダらしい淡い印象が残る作品。侘び寂びというかアンビエントSF的な風情で、滋味深い味わいがある。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 21, 2022
【映画】アフター・ヤン After Yang/コゴナダ|marr @moi_iommoi_iom #note #アフターヤンみたhttps://t.co/Gv5C45UNHL
SFを主題にしながらも、人種問題に切り込んだコゴナダらしいテーマ。人間とアンドロイドとクローンの間にある差別と親愛、そして記憶とは何かを問いてくる。
・マイブロークンマリコ/タナダユキ
マイブロークンマリコ/タナダユキ
— marr (@moi_iommoi_iom) October 21, 2022
永野芽郁の体張った演技は中々だけど、漫画的な独り言はやっぱちょっと違和感。笑いどころと悲劇が隣り合わせになってて、打ち消しあってしまってたな。崖っぷちのシーンは良かったのだけれども。 pic.twitter.com/n9uye0VJ7I
漫画を映画にした時にありがちな思ってることを全部しゃべる表現は興醒めするのだけれど、ここで描かれる虐待と自殺というテーマは意外と後を引く。永野芽郁の体を張った演技は中々見どころ。
・マルチプルマニアックス/ジョン・ウォーターズ
マルチプルマニアックス/ジョンウォーターズ
— marr (@moi_iommoi_iom) October 21, 2022
ロブスターの唐突さは腹抱えて笑った。ピンクフラミンゴがまともに見えるほど、粗々しい作品なんだけどディヴァインのキャラは強烈だよな。
ラスメイヤーのポスター貼ってあって成程なと。 pic.twitter.com/IS8DYP8pJ6
悪趣味大王ジョン・ウォーターズの処女作。ピンクフラミンゴがまともな映画に見えるくらい、雑な造りではあるのだけど、ディヴァインの映画映えする見た目は今見てもインパクトがある。脈絡なく出てくるロブスターは爆笑。
・花束みたいな恋をした/土井裕泰
花束みたいな恋をした/土井裕泰
— marr (@moi_iommoi_iom) October 22, 2022
苦行の2時間なんとか堪えた。
モテキと同じくらいサブカル観に違和感はあるのだけれど、こっちの本棚の方が自分に近いだけ困る。高野文子が揃ってて「あーあー」となる。 pic.twitter.com/iuvmGMZIHE
本のしおりに映画の半券(しかもポランスキーとホン・サンス)を挟んでる件に、つい最近自分もやってて顔を覆いたくなる(泣)
— marr (@moi_iommoi_iom) October 22, 2022
観る前に嫁にカウリスマキ観る?って声かけて断られたんだけど、その後ちょうどカウリスマキのシーンの時に部屋に来て居た堪れない気持ちに…。
なんともくすぐったい映画なのだけれど、二十代で観るのと三十代、四十代で観るのとは印象が大きく変わるんじゃないかなと。坂元裕二の脚本は隙がない見事さの反面、ちょっとわざとらしさが過剰にも感じた。まあ若い頃は自分の理想を相手に押し付けるよね。趣味が合う恋人って、その後にズレが出てくると開きが大きく感じられて修復不可能になる。
・ファウスト/ヤン・シュヴァンクマイエル
目と耳から感じるヤン・シュヴァンクマイエル作品について。まあどれも嫌な音だよね。分かっていても惹きつけられる魅力があると思う。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 22, 2022
【映画】ファウスト Faust/ヤン・シュヴァンクマイエル|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/pok2WrTUV7
未見かと思ってたけど、昔途中まで観たのを思い出した。エグい音の使い方や、メタな舞台の使い方など、この人でないと描けない唯一無二の世界。
・わたしはダニエル・ブレイク/ケン・ローチ
格差社会の問題はイギリスに限らず、身近な問題だと感じさせる。何かが起きた時、そこに救いはあるのかを問われる。
— marr (@moi_iommoi_iom) October 23, 2022
【映画】わたしはダニエル・ブレイク I,Daniel Blake/ケン・ローチ|marr @moi_iommoi_iom #note https://t.co/Kleljg6iDU
イギリスが抱える社会問題は他人事ではなく、日本でも十分起こり得ること。トレインスポッティングの時代とは大きく変わってきているのを痛感させられる。
・家族を想うとき/ケン・ローチ
個人事業主契約の実情と、家族の軋轢が貧困によって巻き起こる。全てのきっかけがリーマンショックだったり、この10年ほどに起きた経済的な問題を余すことなく描いてる。
・パラード/ジャック・タチ
パラード/ジャックタチ
— marr (@moi_iommoi_iom) October 27, 2022
スウェーデンのTV局が出資した事もあって、低予算でドキュメンタリーっぽいビデオ撮影をメインに、少しだけフィルム撮影が混ざるサーカス映画。
作り込まれたものではないので、かなり荒さはあるけれど、タチらしいドタバタなコメディ。 pic.twitter.com/GqNHWIdlHC
テレビ局の依頼で作った事もあって、低予算かつビデオ映像とフィルムが混じる。プレイタイムの失敗のせいで、干されてしまったタチだけど、もうちょっと予算があったらなあ…と思ってしまう遺作。
・血を吸うカメラ/マイケル・パウエル
血を吸うカメラ/マイケル・パウエル
— marr (@moi_iommoi_iom) October 31, 2022
主人公の視線がカメラを通して発動する欲望と衝動を、生い立ちから成り立ったきっかけや、そこから立ち直ろうとしながら挫折する姿まで描いてる傑作。不協和音を使ったピアノ曲の不穏さもばっちり合ってる。 pic.twitter.com/nAGVGWqqD9
サイコの二ヶ月前に公開されながらも、封印されてしまった傑作。スコセッシとロメロが映画を作るきっかけになったという作品だけあって、完成度は高い。シリアルカキラー側からの視点や、何故そこに至ったのか、その衝動から抜け出せない落胆まで描かれていて素晴らしい。傑作。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?